ユニ・チャーム株式会社様

15カ国のブランドサイトを「Adobe Experience Manager」で再構築し海外プロモーションを迅速化

ユニ・チャーム株式会社(以下、ユニ・チャーム)は、世界各国で提供する製品ブランドサイトを効率的に運用するため、既存のCMSの刷新を計画した。TISはサイトの共通基盤として「Adobe Experience Manager」を導入支援。直感的な操作による更新作業、ワークフローの効率化で、海外現地におけるタイムリーなプロモーション実施が可能となった。

本社 東京都港区三田3-5-27
設立 1961年
資本金 159億9,200万円(2019年8月末現在)
事業内容 ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、ヘルスケア関連製品 等
URL http://www.unicharm.co.jp/

課題

デザイン機能の弱さを抱える既存CMS

ユニ・チャームは、世界80以上の国・地域で、フェミニンケア製品やオムツ等の生活消費財を提供する大手メーカー。主力製品のベビー用紙オムツ「Moony(ムーニー)」「Mamy Poko」(マミーポコ)、生理用品「Sofy」(ソフィ)などは、国により異なるライフスタイルを踏まえ、海外現地法人がブランドサイトを運用している。
世界でユニ・チャームのブランディングを統制するため、各国のブランドサイトは共通のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用して構築し、デザインや運用手順の共通化を図ってきた。
グローバルサイトの運用を続ける中で、既存のCMSは幾つかの課題が浮き彫りになっており、一つめがデザイン機能の弱さ。CMSの管理画面のプレビューと、実際のWebブラウザでの表示にギャップがあり、公開直前になって急きょ修正するケースも少なくなかったという。また、単純なテキスト修正にとどまらないデザイン変更の際は、HTMLでソースを記述する必要があり、更新作業の属人化も課題となっていた。

更新を統括する本社側の負荷が増大

もう一つの課題は、海外のブランドサイトのデザインを変更する都度、本社側に全体の工程を統括する負荷がかかっていた点。海外現地法人からテンプレートで対応できないページを作りたい要望があった際は、本社が窓口となって現地の制作会社への開発依頼から進行管理、最終チェックまでを行うケースも発生。工程の途中では、社内外の関係者に承認を依頼する手間もかかり、結果的にサイト更新に日数を要することになっていた。
ユニ・チャームはCMSの刷新にあたり、海外現地法人が自らデザイン変更できる範囲を拡大し、かつ統制もできる仕組みへの移行を目標とした。こうして制作をスピード化することで、海外現地法人が新商品発売等にあわせ、タイムリーにプロモーションを実施できる体制を目指した。

選択

ITセミナーに登壇したTISへコンタクト

ユニ・チャームは2016年に入ってから、大手グローバル企業で採用実績のある複数のCMS製品について、比較検討を開始した。そして同年春、情報収集のためAdobe主催のITセミナーに参加し、TISが講師として紹介した「Adobe Experience Manager」(以下、AEM)の事例に関心を抱いた。その内容は、国内大手企業がAEMを導入し、グローバルサイトの課題を解決するまでを紹介するもの。
AEMの機能のうち、ユニ・チャームが特に注目したのは、登録した部品をドラッグ&ドロップするだけで、高度なデザインのWebページを作成できる簡単な操作性。また、管理画面上で、申請・承認を迅速に行えるワークフロー機能を備えている点も同社が求める条件に合致していた。
ユニ・チャームは、ツールとしてAEMに関心を持つと同時に、講師として登壇したTISのCMSに関する知見に注目。セミナー参加の後日、TISにコンタクトし、両社の接点が生まれた。その後、ユニ・チャームからはグローバルサイトの現状、TISからはCMSのトレンドや、各製品の特徴や適性について情報が提供されるというセッションが数回にわたって実施された。
そしてユニ・チャームは、その知見と実績を評価し、CMS刷新のプロジェクトのパートナーとしてTISを選定した。両社は、AEM を含む複数のCMS製品の適性を検証した結果、現地法人における運用効率化と現地最適化等の観点で、AEMが最適であると判断。こうして、新たなCMSとしてAEMの導入が決定した。

導入

テンプレート・部品の作り込みで運用時の負荷を軽減

AEMを基盤とする新たなブランドサイトの開発は、2016年11月にスタートした。今回、旧リソースからの移行はなく、全コンテンツが新規作成。TISは、ユニ・チャーム側が策定したデザインに基づき、AEMのテンプレート開発を進めていく。この際、本番運用時に、ユニ・チャーム側の更新作業の負荷が軽減されるよう、さまざまなパターンのテンプレートと部品を作り込むことに工程の大半があてられた。
これと並行して、デジタルマーケティング機能を実装するために、「Adobe Target」を組み合わせ、訪問者別にコンテンツを出し分ける仕組みも構築された。ユニ・チャームのグローバルサイトは会員登録制ではなく、訪問者の性別・年齢といった属性は取得していない。そのため、直前に閲覧していたページなど行動パターンに基づき、最適なコンテンツを表示する方式が採用された。

更新作業のマニュアルを作成し定着化

ユニ・チャームは、今回のCMS刷新を機に、ブランドサイトの制作に関わる社内外のメンバーに、共通の作業ルールを徹底させたい意向があった。まず、AEMの基本操作についてはAdobeの有償トレーニングを受講し、ユニ・チャーム独自の実践的な運用手順についてはTISが教育セミナーを実施する、2段階の計画を立案した。
これにあたりTISでは、AEMの管理画面へのログインから、登録された部品の使い方、ワークフロー機能による承認手順など、あらゆる作業手順をまとめたマニュアルを作成。TIS主催の教育セミナーには、ブランドサイト制作に関わる社内外のメンバー約50人が参加した。一方ユニ・チャームは、このマニュアルを海外現地法人にも展開し、ルールの徹底を進めていった。

効果

工程短縮で海外プロモーションを迅速化

AEMで再構築したブランドサイトは、2017年9月に第1フェーズの11カ国で運用を開始。その後も、TISは従来のCMSからの移行作業を進め、2019年8月現在で15カ国のブランドサイトの切り替えが完了した。
AEMの一番の導入効果は、作り込んだテンプレート・部品を利用することで、HTMLの知識がなくても優れたデザイン性のサイトを作成できる点だという。これに伴い、現地法人が自ら作業できる範囲が広がり、本社が工程全体をコントロールする負荷は減少した。承認の手順も効率化され、メールを用いずにCMS上で申請・承認可能となった。こうした作業プロセスの効率化により、海外現地法人では、消費者に向けて迅速にプロモーションやキャンペーンを提供できるようになった。
今後は、他のブランドサイトを順次AEMへ統合し、一元管理することが最終目標。これと同時に、デジタルマーケティング機能の強化など、TISをITパートナーとして、AEMの高度活用に臨んでいく方針だ。

グローバルのサイト編集・管理のイメージ

グローバルのサイト編集・管理のイメージ

お客さまの声

AEMの導入にあたって、TISのプロジェクトメンバーの方々には大変ご尽力いただきました。旧CMSからAEMに移行したことで、海外現地法人が各国のニーズに合わせてブランドサイトを活用する機会が増え、更新の納期やコストの削減にもつながっています。AEMの運用を続ける中で、新たな改善テーマもあがってきていますので、TISには継続的に支援いただいています。

TIS担当者から

津田 剛

TIS株式会社
サービス事業統括本部
デジタルマーケティングサービスユニット
デジタルマーケティングサービス第3部長
津田 剛

今回、ユニ・チャーム様のブランディングに関わるサイトである点を意識し、お客様側で考案したデザインを忠実にAEM上で再現することに注力しました。作業が難航する局面もありましたが、最終的に、お客様のご希望を最大限反映してリリースできたことを高く評価いただきました。AEMによるサイト基盤は、マーケティングのプラットフォームとして着々と進化しており、今後も引き続き、ユニ・チャーム様のお役に立てる提案をしていきたいと思います。

※ TIS、TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。
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更新日時:2019年11月26日 10時0分

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