HPE Nonstop Compute 生成AI活用コミュニティ
HPE Nonstop Compute ×生成AI活用を
企業の枠を超えたコミュニティで実現
国内初、企業横断で生成AIの活用事例やノウハウを共有。
人材育成と業務効率化を共に推進します。

HPE Nonstop Compute 生成AI活用コミュニティ概要
HPE Nonstop Compute※1は、ハード・ソフト障害が発生しても停止せずに稼働を続けられる、高可用性コンピュータシステムです。
金融機関や社会インフラなど、24時間365日稼働が求められるミッションクリティカル領域で長年の実績があります。
2024年、誕生50周年を迎えた本システムは、COBOLなどのレガシー技術とJava・Pythonなど最新技術を両立し、進化を続けています。
近年は専門知識の継承や開発・運用の生産性向上が課題となっており、生成AIの活用が注目を集めています。
そこで日本ヒューレット・パッカード株式会社様と共同で、企業の枠を超えた「HPE Nonstop Compute 生成AI活用コミュニティ」を設立しました。
本コミュニティでは、生成AIの活用方法や事例共有、データ利活用の工夫を通じて、持続可能で革新的なシステム開発・運用の実現を参加企業の皆さまと共に目指します。
参加対象
HPE Nonstop Computeを取り扱うベンダー・パートナー企業
利用企業および導入を検討中の企業
活動内容
HPE Nonstop Compute領域における人材育成や業務効率化のための生成AI活用検討
活用事例の共有とディスカッションによる知見蓄積
このような企業横断型の生成AI活用コミュニティは、HPE Nonstop Compute領域では国内初の取り組みです。
※1 2025年6月にNonStop Serverより名称変更
本コミュニティのコンセプト:「多社相伝」

「多社相伝」は、武芸や芸道における「一子相伝」「多子相伝」にならい、
HPE Nonstop Computeの技術や知見を、
企業の枠を越えて広く継承・共有していくことを目指す考え方です。
これまで限られた人材に蓄積されてきたノウハウを、
業界全体でつなぎ、高度化し、次世代へと受け継いでいく。
日本の「和」の精神と先進技術を融合させながら、
HPE Nonstop Compute技術の未来を共創していく--
そんな想いを、「多社相伝」という言葉に込めています。
活動内容
月次定例会およびオンラインコミュニティでの活動により、国内のHPE Nonstop Compute技術者が連携を深めながら、生成AIの活用における先進的な事例創出を目指しています。
月次定例会の開催
各社でテーマを設定し、持ち回りで月ごとに発表の場を設けて取り組みの進捗を共有
生成AIの活用案や活用事例の調査結果などを発表
日本ヒューレット・パッカードから海外のHPE Nonstop Computeにおける生成AI活用の動向を紹介
オンラインコミュニティの運営
取り組みの中で生じた課題の相談、生成AIに関する情報の投稿
活動実績・予定
2025年3月にキックオフを開催。
2025年4月より計4回月次定例会を開催し、参加企業各社より取り組み状況を発表しました。
キックオフ当日の会場の様子
定例会発表内容
定例会開催月 | 発表会社 | 発表内容 |
---|---|---|
2025年4月 | 日本ヒューレット・パッカード合同会社 | Nonstopで生成AIをを使った開発環境の調査 |
ChatGPTを使ったNonstopに関する回答精度調査 | ||
Nonstopに特化した生成AIのファインチューニングに対する考察 | ||
TIS株式会社 | AWSを活用したNonstop Serverマニュアル検索 | |
生成AIによるソースコードを元にした設計書生成 | ||
2025年5月 | 日本NonStopイノベーション株式会社 | 法人向けChatGPTを使った自社独自学習AIの構築 |
アイ・システム株式会社 | Nonstop開発業務でのAI活用例 | |
自社プログラム可視化ツールを生成AIで再現した結果の紹介 | ||
生成AI時代の技術情報提供の在り方の提言 | ||
2025年6月 | 日本ヒューレット・パッカード合同会社 | Nonstopに特化した生成AIのファインチューニングに対する考察 |
2025年7月 | 株式会社ハイ・アベイラビリティ・システムズ | 生成AIによるNonstop Serverコード生成の実現可能性について |
TIS株式会社 | AWSを活用したNonstop Serverマニュアル検索と特定業務に特化した活用可能性について | |
Nonstop Serverアクセス用MCPサーバーについて |
定例会で発表されたAI活用の取り組み事例
NonStop Computeマニュアル検索チャット(TIS)
日本ヒューレット・パッカード様が公開されているHPE Nonstop Computeの製品マニュアルを参照して、質問に対する回答をしてくれるチャットシステムを構築したことを紹介しました。
膨大なマニュアルを簡単に調べることができるようになり、若手やHPE Nonstop Compute初心者の敷居を下げることができると見込まれます。

特定用途(HPE Nonstop Compute)への最適化に挑戦!?(日本ヒューレット・パッカード様)
HPE Nonstop Computeに通じたAIエージェントの育成を目指し、ファインチューニングやRAG(検索拡張生成)などの技術を用いた検証を2回に分けて進めてきました。
第1回では、Nonstop環境におけるLLM/SLMの活用可能性や、再学習の有無による精度・コスト・セキュリティの違いを整理し、特定業務における生成AIの最適な導入方法を探る取り組みが紹介されました。
続く第2回では、UnslothやQLoRAといった最新技術を活用し、Google Colabなどの軽量な環境でのファインチューニング手法を検証。
小規模なデータセットでも高精度な応答が可能なモデル構築に向けた準備を進めています。
限られた学習リソースでも高精度な応答が可能なSLMは、HPE Nonstop Computeに特化した生成AIの構築への活用が期待されます。
今後の予定
2025年9月に開催予定の「HPE Nonstop Technology & Business Conference 2025※2」で、日本における本コミュニティの発足、およびコミュニティ内での各社の取り組み について発表を予定しています。
※2 Connect (HPE Technology User Group)が毎年開催するHPE Nonstop Compute関連としては最大級の総合イベント。世界各国からHPE Nonstop Computeを利用する顧客/パートナー企業が集まり、さまざまなセッションが開催される。
コミュニティ参加による効果
HPE Nonstop Computeを利用する業務での品質改善・効率化
実業務におけるノウハウや生成AIの活用事例を共有し合うことで、開発・運用プロセスの見直しや最適化につなげます。
他社の工夫や改善策を学び、自社業務への応用を図ることができます。
HPE Nonstop Computeエンジニア間のコミュニケーション活性化
企業の枠を超えたエンジニア同士のつながりを促進し、現場での課題解決や知見の共有がしやすくなります。
技術者同士の対話から新しいアイデアや連携の可能性が生まれます。
HPE Nonstop Compute領域における技術の底上げ
世代や企業を問わず、知識・経験を共有することで技術レベルの向上を図ります。
継承が難しいとされるノウハウを可視化・共有することで、領域全体の強化につながります。
参加企業(一部)
公開許可を得た企業のみ掲載しています。
企業名 | リンク |
---|---|
アイ・システム株式会社 | https://www.i-system.co.jp/ |
株式会社インテリジェントウェイブ | https://www.iwi.co.jp/ |
TIS株式会社 | https://www.tis.co.jp/ |
日本NonStopイノベーション株式会社 | https://www.jnsi.co.jp/ |
日本ヒューレット・パッカード合同会社 | https://www.hpe.com/jp |
株式会社ハイ・アベイラビリティ・システムズ | https://www.ha-sys.co.jp/ |