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マイグレーションにおけるアップデートとは?

2021/10/15

よくお客様から“マイグレーションサービスでソフトウェアのアップデートは出来ますか?”とのリクエストや問い合わせを頂きます。ソフトウェア移行では、新しいソフトウェアへの置換えだけでなく、ソフトウェアのアップデート(バージョンアップ)もよく選択する移行方法です。ソフトウェアの将来性を踏まえ、利用継続が可能であれば、アップデートの方が安全かつ費用的にもお得だと言えます。このブログではソフトウェアのアップデートの方法や利点、懸念点などを解説していきます。

1.マイグレーションにおけるソフトウェアのアップデートとは?

「マイグレーション」という言葉は、英単語の意味は移行や移動などですが、IT分野では現行のシステムを新しいシステム環境に移行することを意味します。ただ、IT分野でのマイグレーションという言葉のイメージは、言語の「リライト」イメージが強いようです。よくお客様から当社のマイグレーションサービスで、「言語のバージョンUPやソフトウェアのアップデートも対応可能でしょうか」とのご質問を頂く事から、マイグレーションは「リライト」のイメージを持たれていると感じています。アプリケーションの移行手段は大きく3パターンあり、「ストレートコンバージョン」「リライト」「スクラッチ」です。

  • ストレートコンバージョン
    現行プログラムを新しい環境下でリコンパイルにより稼働させます
    例 COBOL→OpenCOBOL
  • リライト
    現行プログラムを新しい環境に適した言語やソフトウェアに書き換えます
    例 VB→VB.NET
  • スクラッチ
    新しく一からシステムを再構築します

TISの「マイグレーション」は、現行資産を有効活用し新しいシステムへ移行する手法である「ストレートコンバージョン」「リライト」を対象としています。「ストレートコンバージョン」はソフトウェアをアップデートし、新しい環境下でリコンパイルを行います。そのため、「ストレートコンバージョン」はソフトウェアのアップデートも含みます。なお、アップデートはバージョンアップと同義になります。

2.マイグレーションにおけるアップデート選択の判断基準

現行システムの移行を考えられる際、古い言語から新しい言語への書き換えを考えられる事も多いと思います。古い言語は技術者不足などの懸念から、JAVAなどの技術者が充足している言語やクラウド環境に対応できる言語に書き換えることは有効な手段の1つです。但し、現行と書き換える言語の親和性が低ければ、変換難易度も上がりかかるコストも上がります。そのため、現行の言語が新しい環境でも対応できるのであれば、ソフトウェアのアップデートによる「ストレートコンバージョン」選択も有効な手段の一つです。また、環境は変わりますが言語が変わらなければ、現行の保守体制への影響も少ないと考えます。新システムの移行検討の際は、どのような環境に移行したいかというビジョンに加え、費用、期間、移行後の保守体制など様々な観点での判断や見極めが必要であることを認識頂ければと思います。

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3.マイグレーションにおけるアップデート の対応方法

「ストレートコンバージョン」を選択した場合は、現行の言語の開発ツールを後継のどのバージョンやソフトウェアに移行するのか確定させる必要があります。基本的にできるだけ長く利用できる最新バージョンを選択される事が多いのですが、最新バージョンは事例が少なく安定性を不安視されるのであれば、リリースから安定期に入ったバージョンを選択する事も一つの方法です。その場合、最新版よりEOLまでの期間は短くなるデメリットも生じます。どのバージョンに移行するかは移行観点で何を優先させるかにより変わりますので、優先させる観点をしっかりと見極めて確定させて下さい 。新環境で利用するソフトウェアのバージョンが確定すれば、新しい環境下に現行プログラムを移行し、リコンパイルを実施します。リコンパイルの際に発生したエラーを、コンパイラのエラーメッセージを基に過去のナレッジを活かし修正します。環境は変わりますが、同じ言語であるため自動変換率は高く、安全な移行手段の一つと言えます。

4.アップデート 選択の利点

移行手段として「ストレートコンバージョン」を選択される  一番の利点は、言語が変わらないことによる安全性と費用です。利用するソフトウェアは変わりますが、基本的に言語は同じなので、バージョンの違いによる互換性は保障されることも多く、安全性は非常に高いと言えます。但し、オペレーションシステムの変更により、COBOLなどはバイトオーダーの取り扱いに変更がある場合もあるので、オペレーションシステムも含め、どのような変更が必要なのか、しっかりと見極める必要があります。また、移行後に現在の保守要員をそのまま活用し、保守を継続する事ができます。新しい基盤に合わせた新たな保守体制を構築する必要性がない事は大きな利点です。

5.まとめ

ソフトウェアアップデートによる「ストレートコンバージョン」の選択は、現行システム資源を有効利用し、安全性の向上、コスト抑制に大きく寄与することではないでしょうか。システム移行のアセスメントを行い、どのバージョンへ移行するのかを確定させ、オペレーティングシステムを含め難易度や特性を踏まえ確定させる事が必要です。

弊社では、高品質・低コスト・安全なマイグレーションサービスと移行方針を考える際のアセスメントに有効な現行資産の分析サービスも合わせて提供しています。システム移行をお考えの際は、是非ご相談頂きたくお願いいたします。

当サイトでは、システム移行をお考えの方に向けて、参考になるダウンロード資料をご用意しております。「オープンマイグレーション基本ガイドブック」は、御社のシステム移行の意思決定のヒントになるはずです。
ぜひ、ダウンロードページより資料をご覧ください。

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更新日時:2023年1月6日 13時39分