サイト内検索
サイト内検索を閉じる

自律型人材育成に向けたはじめの一歩

企業における自律型人材育成の重要性

不確実な社会において、複雑な課題を解決し、新たな価値を創造していくためには自律型人材が必要だと言われております。この自律型人材を育成するために、多くの企業でさまざまな取り組みを進めています。経営戦略においては、人的資本経営、パーパス経営、ビジョン経営、全社施策としてはダイバーシティ&インクルージョン、ウェルビーイング、エンゲージメント、現場の施策としては1on1、キャリアカウンセリング、リモートワーク、副業解禁、休暇取得の対象拡大などです。各企業において個々の社員がおかれている状況や希望にあわせて仕事が出来る環境や制度を整備することで、安心して仕事に取り掛かり、社員の能力を十分に発揮してもらい、成果や価値を高めようとしています。

企業が求める自律型人材とはどのような人か

いま企業にとって欠かせない「自律型人材」とはどのような人でしょうか。自律型人材の育成に取り組んでいる21世紀学び研究所は 「自ら定めた目的を実現するために学び続ける人」 と定義し、自律型人材は 「ありたい姿と現実のギャップを埋めるために、自己と向き合い、境界線を越える学びを通して、自己とチームの潜在的な力を開花させる」 ことが出来ると謡っています。人は誰でも自律型人材になることが出来ます。自律型人材になるために、特別な能力は必要ありません。持って生まれた人としての能力をきちんと使うことが出来れば、誰でも自律型人材になることが出来ます。子供はみんな自律型人材です。
自律型人材を育てるためには、本人の想いや行動ももちろん重要ですが、他者とのかかわりもとても重要です。子供は自律型人材ですが、ひとりでは生きていけません。お互いが支えあう中で、それぞれのスキルや経験にあわせて、できることをみつけ、挑戦し、経験から学び、かかわる他者に感謝し、貢献していくことが「習慣」になっていることが、お互いを成長させるためにとても重要です。

自律型人材に変容するには?

企業において自律型人材を育成していくためには、社員個人が 「自分たちで出来ることは自分たちでやる」 という意識を持つことが大切です。日々仕事をしていくうえで自分たちで出来ることは、数多く存在しています。そしてその自分たちで出来ることが何かというのは感情が教えてくれます。例えば「恥ずかしい」「面倒くさい」といった気持ち、思いを感じたことが仕事や生活の場面でありませんか。もっともらしい理由をつけて、避けていたり「いつかやろう」と後回しにしていること。興味あるセミナーに参加したいが、自己紹介が必要なので参加しない、資料作成の依頼があったが、私の担当顧客ではないので断った、ほかのひとの仕事内容に興味を持ち、見せてもらいたいと思ったが理由をきちんと説明できそうになかったので遠慮した、会議の場で違和感を感じたがなんとなくまとまったので発言しなかった、など。いまであればこれらのことは、生成AIが代わりに対応してくれるかもしれません。「恥ずかしい」「面倒くさい」という感情を起こさずに、そっと生成AIに質問し、回答を得ることで仕事が進んだり、気持ちがすっきりするかもしれません。しかし、これはとても貴重な機会を失っています。「恥ずかしい」「面倒くさい」という感情が教えてくれているのは「やれば出来ること」であるということです。これらの感情はやればできることである、ということを自分が知っているときにおこる感情です。もしやり方がわからない、できないことである場合には「恐れ」や「困惑」といった感情が起こります。やればできることにチャレンジをして「恥ずかしい」を乗り越えると、新たな出会いがあります。また、「恥ずかしい」と思っていた先には、自らが望む希望があったはずなので、その希望がかなう喜びがあります。また、「恥ずかしい」を乗り越えてその場に参加したことを、その場にいる方々も知っているので、参加してくれたことへの感謝があります。「面倒くさい」ことを乗り越えると、達成感があったり他者からの感謝や尊敬があります。「恥ずかしい」「面倒くさい」は、新たな世界、未来への扉のありかを教えてくれるセンサーとなります。

自分の気持ちを確かめるには自己を客観的かつ批判的に振り返る行為である 「リフレクション」 が有効です。
更に、自身でリフレクションをするだけではなく、そのリフレクションした結果を他者に開示し、フィードバックをもらうことで自分の感情を確かめることができます。

自律型人材を育成できる企業になるための意識

企業が自律型人材を育成していくためには、社員の意識や行動の変革が重要です。ぜひ職場内でご自身やご自身のチームを振り返ってみてください。「恥ずかしい」や「面倒くさい」が溢れていませんか?過去の「恥ずかしい」や「面倒くさい」を放置し、忘れたふりをしていませんか?ぜひ思い出し、いまさら、と思うかも知れませんが、「恥ずかしい」「面倒くさい」を乗り越える一歩目を踏み出してみてください。きっと違う自分に出会えると思います。自律型人材は、 経験を通じて新たな自分に出会い、その新たな自分も取り込みながら、自分自身の多様性を広げていけるひと です。自分自身の多様性を広げられる人は、他者も多様性の一部として受け入れることが自然と出来るようになり、かつ他者にも多様な人格があることがわかり、自分が見ている部分がそのひとの一部であると感じられるようになります。多様な自分と多様な他者が、対話を繰り返していくことで、お互いの世界を広げていく、枠を超えた学びが得られるようになります。企業において新たな価値の創造には多様性が不可欠です。チームメンバーが持つ多様な視点や経験を活かし、一体感を持って行動するチームになることで、多くの価値を創造していくことが可能となります。ぜひ「恥ずかしい」「面倒くさい」を乗り越え、自分たちで出来ることを自分たちで実行してみてください。

TISでは自律型人材育成支援プラットフォーム「Practice」を提供しています

Practiceは自律型人材の育成に必要なリフレクション、感情の開示とフィードックを実現する、企業向けアプリケーションです。Practiceを通じたリフレクションと対話により、お互いを高めあうチームマネジメントが可能となり、一人ひとりが組織目標に当事者意識を持って自律的に行動し、成長を実感できるようになります。

Practiceの詳細はこちら

PAGE TOP

サービスに関する資料をご希望の方は、フォームに必要事項を入力いただき、ご送信ください。

資料を請求する

お問い合わせ
各種お問い合わせページ
お問い合わせフォーム
サービスに関するお問い合わせ
お電話
0800-600-9810
携帯電話
050-5816-9805
受付時間 9:00~12:00 13:00~17:00(土・日・祝日を除く)

更新日時:2023年12月6日 15時12分