
富裕層向けオウンドメディアの顧客体験デザイン支援
株式会社三菱UFJ銀行
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2025.06.13
概要
TISのXD Studio (以下XDS) は、株式会社三菱UFJ銀行(以下三菱UFJ銀行)が2025年5月30日より提供を開始したウェルスマネジメント関連の多様な情報発信を行っていく富裕層向けオウンドメディアにおいて、タッチポイントの拡大を図るための顧客体験デザイン支援を実施しました。
課題
三菱UFJ銀行は、国内リテール顧客基盤の強化と資産運用立国への貢献を目指し、資産管理ニーズを有する約30万人の顧客基盤を築いています。しかし、金融商品取引などの接点がない富裕層顧客も一定数存在しており、顧客データの蓄積が課題でした。 そこで、来店や対面相談が難しいお客様にも、メールや電話でリモートアドバイスを提供できるオウンドメディアを提供開始。オウンドメディアにおいて、顧客との新たな接点創出とデータ蓄積を両立できるよう、最適なUXデザインが求められていました。
XD Studioの主な取り組み
・ブランド思想の継承と深化
既存のウェルスマネジメントブランドサイトの世界観を踏襲しつつ、オウンドメディアとしての独自性を持たせるため、ビジュアルやトーン&マナーをデザイン。富裕層ユーザーにふさわしい上質な印象と信頼感を提供。
・富裕層の心理に寄り添った情報設計
三菱UFJ銀行が実施したインタビューや事業計画書をもとに、ペルソナ・カスタマージャーニーを策定。富裕層の関心や行動特性に基づき、情報構造や導線を設計。メディア閲覧を通じてサービスへの関心を高め、ユーザーからの相談につなげるPull型営業手法のUXを実現。
・回遊性を高める体験デザイン
ユーザーの閲覧体験を充実させるため、レコメンドロジックやコンテンツ導線設計を工夫。コンテンツ閲覧時にはレコメンドを通じて閲覧回数を増やし、導線を途切れさせないことで回遊性を担保。これにより、サイト内での滞在時間を延ばし、資産運用への関心を高める仕組みを構築。
・プロトタイプとデザインガイドラインの整備
主要画面のデザインモックや閲覧に伴う操作を確認するためのプロトタイプを作成し、関係者間での認識を統一。また、今後の運用や拡張を見据えたデザインガイドラインも整備し、持続可能なサイト運用を支援。
結果
将来的に、機能拡充やコンテンツの充実を目指すオウンドメディアのサポートをはじめ、TISは今後も、三菱UFJ銀行の富裕層ビジネスをUXデザインの観点から支援していきます 。
外部リンク
本プロジェクトの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
プレスリリース:https://www.tis.co.jp/news/2025/tis_news/20250604_1.html
プロジェクトメンバー
プロデューサー: | 加藤 有通 |
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ディレクター: | 伊藤 一樹 |
ブランドデザイナー: | 土手川 茂 |
UXデザイナー: | 熊谷 優介 |
デザインリサーチャー: | 藥師寺 真奈 |
ビジュアルデザイナー: | 榎本 雅之/梶原 栞 |
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加藤 有通
XD Studio責任者/デザインマネージャー
心理学的なアプローチを通じて、富裕層というユニークなターゲットへの理解を深めながら、論理的かつ丁寧に設計を進めてまいりました。ブランドの世界観を的確に表現しつつ、上質で洗練されたコンテンツ体験を実現することで、クライアントの持続的な成長に少しでも貢献できていれば嬉しく思います。
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伊藤 一樹
ブランドデザイナー/ワークショップデザイナー
デザインの理論と富裕層の心理特性を掛け合わせながら、カスタマージャーニーや画面遷移図、ワイヤーフレームの作成を通じて、富裕層のユーザーがオウンドメディア内で自然に回遊したくなる体験を設計しました。使いやすさだけでなく、信頼感や特別感といった情緒的な価値も意識し、細部に至るまで意図を持って情報を設計しています。
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土手川 茂
デザインマネージャー/ブランドデザイナー
ターゲット層の高い知性と洗練された感性を深く考慮し、質の高いコンテンツと細部にまでこだわったデザインを追求しました。本質的な価値提供を通じて、サービスブランドの信頼性と特別感を醸成するメディアが完成したと、私たち一同感じております。クライアントのビジネスのさらなる発展に貢献できることを願っております。
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熊谷 優介
デザインリサーチャー
富裕層ユーザーの潜在的な心理や行動原理を探るため、インタビュー内容を分析し、UXデザインへと落とし込みました。言葉の背後にある価値観や不安、期待に寄り添いながら、どのような体験が資産運用への関心につながるかを見極め、構造や導線設計に反映をさせていただきました。この取り組みを通じて、オウンドメディアが今後さらに発展し、その歩みの一助となれていれば幸いです。
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藥師寺 真奈
デザインリサーチャー
ビジュアルデザインのユーザビリティー向上を目指し、エキスパートレビュー(ワイヤーフレームの評価)を担当しました。ビジュアルの整った画面だけでなく、ユーザーがオウンド画面内をスムーズに周遊できるようユーザビリティーを重視し、特に満足度向上を目的に評価を進めました。ユーザーの離脱を防ぎ、充実した体験を提供することに注力できたと感じております。
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榎本 雅之
ビジュアルデザイナー
オウンドメディアのキービジュアル制作から各アウトプットの納品まで、デザイン業務全般に携わりました。クライアント様の要望と独自性が高いターゲット層の期待に応えるべく、高品質な成果物の提供を重視し、細部の表現にも注意を払いながら制作業務を行いました。今回の一連の取り組みを組織内でナレッジ化し、さらなるクリエイティブ貢献の達成を目指してまいります。
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梶原 栞
ビジュアルデザイナー
トップページ・マイページのワイヤーフレームおよびスタイリングを担当しました。富裕層ユーザーの閲覧体験を意識し、上質さと使いやすさを両立したデザインを目指しました。Figmaを活用した効率的な進行と丁寧なすり合わせを重ねたことで、デザイン意図の伝わる成果物として評価いただけました。今後も専門性を活かし、信頼感のあるUI/UXづくりを通じて価値提供を続けていきます。