フランスベッドメディカルサービス株式会社様

サーバ仮想化技術を基幹システムに応用。
入念な準備による移行作業で省スペース、省エネルギー、高拡張性を実現。

フランスベッドメディカルサービス株式会社の設立は1987年ですが、その前身は21年前に設立されたフランスベッド販売のレンタル事業部。これは当時在宅用療養ベッドの価格が高く、介護家族の負担が大きいことを憂慮した池田会長の発想から生まれた、日本で最初の福祉用具レンタルサービス事業です。
今回基幹システムのリプレースにあたり、サーバ仮想化技術を導入しました。
TISはその設計から検証、実装にいたるまで全面的に貢献しました。

お客様名 フランスベッドメディカルサービス株式会社様
創立 1963年4月20日
事業内容 介護用ベッド、福祉介護用品の販売・レンタル
URL
フランスベッドメディカルサービス株式会社様

課題

基幹系システム構築にサーバ仮想化技術を導入。
3つの難題にチャレンジ

日本初の福祉用具レンタルサービスを実現させたフランスベッドメディカルサービス株式会社は、1987年の誕生以来、業務管理の基幹システムはフランスベッド本社のものを利用していたが、介護保険制度スタート後は独自システムの構築が急務となった。

そこで2002年、業務改革の一環として独自の基幹システムの構築に着手。数社競合の中からTISが業務を受託し、翌2003年、システムの稼働が始まった。しかしシステム稼働から5年後の2008年3月、導入したサーバのハードウェア保守が打ち切られることになり、早急にその対策に乗り出さざるを得なくなる。

当時フランスベッドメディカルサービスは、TISデータセンターに23台のサーバを設置・運用していたが、そのうち保守打ち切り対象は13台だった。

既存の基幹系システム構築を担当したTISは、この事態に対するソリューションを検討した。解決すべき問題は3つ。1つは、既に稼働している基幹系システムを止めることなく、短期間に新システムに移行すること。2つめは移行コストを極力抑えること。3つめは省スペース化・省エネルギー化と将来の拡張性の確保。

これらを満たすソリューションとしてTISは仮想サーバ構築を提案した。仮想サーバの大きな特長は、リソース使用効率を劇的に向上するという点。1台の物理サーバに複数のサーバOSを仮想的に稼働させることによりトータルコストが下がり、とりわけ運用面において運用・維持コストの削減につながる。また将来の拡張性も、ハードウェアに依存しないためその自由度は飛躍的に上がることになる。さらにOSをイメージファイルとして扱い、物理サーバから仮想サーバへの移行ツールを活用することで、システムを止めることなく短期間でシステム移行し、そのコストも低減できる。このソリューションで 3つの課題は基本的に解消される。

仮想サーバによる基幹系システムの構築は、日本ではまだ発展途上の事例だったが「仮想サーバは以前から興味を持っていましたし、TISさんにしても最初のサーバ構築から保守まで長いお付き合いでしたので、その技術力には全幅の信頼がありました」(池田氏)。

フランスベッドメディカルサービスとTISとの全面的な信頼関係により、仮想化サーバプロジェクトは2007年10月、正式にスタートした。

「短期間かつ意欲的な挑戦でしたが、TISさんの入念な準備と技術力で仮想サーバ化が実現しました。
ミニマムコストで最大限の成果を出していただき、感謝しています。」

業務部システム課
課長 森 勝博氏(左)
主任 池田 有吾氏(右)

アプローチ

お客様の業務内容と特殊性を把握。入念かつ徹底的な事前準備を実施

TISがフランスベッドメディカルサービスから期待されていたのは、既存システムおよび業務内容に対する理解度と、仮想サーバ構築のためのノウハウだった。特に介護関連レンタル事業の特殊性については「以前から勉強会を開き、TISさんには介護関連ビジネスをご理解いただいていました」(池田氏)。

与えられた構築期間は2008年1月までの3ヶ月間。しかし実際の作業はさらに3ヶ月遡って入念に準備が行われた。

仮想サーバ構築のためのソフトウェアとして、2006年12月TISと業務提携を結んだヴイエムウェア株式会社のVMwareが採用されたが、フランスベッドメディカルサービスで稼働中のパッケージ群のほとんどはVMware上での動作保証がなかったため、その検証には特にエネルギーが注がれた。

また既に稼働中のシステムのリプレースのため、サーバを完全に停止できるのは月に一度のシステムメンテナンス日の1日のみ。つまり3ヶ月の構築期間中トータルで3日しかない。この3日を最大限に活かすため、テストケース構築に1ヶ月をかけ、できるだけ万遍なくテストできる環境の構築を目指した。

成果

スムーズな移行、低コスト、省スペース、省エネルギー、拡張性。
すべてを実現させた技術力

徹底した事前作業が功を奏し、移行作業は予想以上に順調に進んだ。特に大きなトラブルもなく当初の予定通り2007年12月には主だった作業を終了し、翌 2008年1月から本格稼働を開始した。一部の仮想化が困難な部分は作業内容・コスト・スケジュールを考慮し、物理サーバの新規構築を選択したが、それまで13台で運用していたサーバ環境は4台にまで縮小された。またパフォーマンスもCPUの効率的な分散処理により、以前より向上した部分も生まれた。

移行によるタイムラグも発生せず、ほぼ理想的な移行作業と言える。「システムを使用している現場では、仮想サーバに移行したことにすら気づいていない人がほとんどです。それほどスムーズな移行だったということですね。正直に言うとそれもちょっともの足りませんが(笑)」(池田氏)。

コストに関しては「新しい試みですからそのリスクを考え、物理的なリプレースも想定したマックスの予算を最初から組みました」(森氏)。しかし結果的に移行コストは想定した最小限のコストにおさまり、保守関連費用の削減も実現した。また、これまで多くの時間と労力を割かざるを得なかったバックアップ作業も、OSイメージファイルの保存だけで済むことで、大きな省力化となった。拡張性も当初の想定通り、新規のハードウェアを用意することなしに、段階を追った拡張が可能となった。これにより、スムーズな移行、低コスト化、そして省スペース・省エネルギー、豊かな拡張性の確保という当初の課題のすべてをクリアした。

評価

厚い信頼をベースに高い評価。
サーバ仮想化技術の基幹系システムへの応用が加速

今回の移行作業に対するフランスベッドメディカルサービスのTISに対する評価は高い。1つには以前の基幹システム構築以来続いているコミュニケーションの良さ、そしてサーバ仮想化に対するTIS側の理解度の高さが大きな信頼を勝ち得た。また、カットオーバー後の同システムが問題なく安定稼働している点も高い評価につながっている。

サーバ仮想化技術の基幹システムへの応用については「後から考えると大きな冒険でしたが、やって良かったと思います。TISさんの提案に背中を押された感じですかね」(池田氏)。

今後は現在の4台のサーバに対して仮想化を進め、さらなる省エネルギー化、省コスト化を進めていくことが検討されている。

このプロジェクトによりサーバ仮想化技術が基幹システムにおいても充分に機能し、安定稼働することが証明された。今後この成功例が他の分野にも大きく影響し、基幹システムのリプレースだけでなく、新規の仮想基幹サーバ構築の波が広がるものと思われる。

※TIS、TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。
※その他の会社名、商品名、サービス名は各社の商標またはサービスマークです。
※本資料に掲載された情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があることをご了承ください。
※作成日 2008年9月

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更新日時:2016年10月6日 16時4分

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