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メディケア生命保険株式会社様

開発済みの20体以上のソフトウェアロボットを「UiPath」へコンバート

メディケア生命保険株式会社(以下、メディケア生命保険)は、2018年から開発を行ってきた20体以上のソフトウェアロボットを、新規導入するRPAツール「UiPath」で作り直すことを計画した。パートナーとなったTISは、前回開発時のソースや現存するドキュメントを解析し、「UiPath」によるロボット再開発に着手。ゼロから開発する場合と比べて時間・コストを抑えつつ、異なるRPA製品へのスムーズな移行を成功させた。

本社 東京都江東区深川1-11-12 住友生命清澄パークビル
設立 2009年
資本金 800億円(内資本準備金400億円)
(2020年3月31日現在)
事業内容 生命保険業
URL https://www.medicarelife.com/
メディケア生命保険株式会社様

背景

既存のRPA製品から「UiPath」へ移行を計画

メディケア生命保険は、保険ショップ・金融機関・訪問型代理店・Webによる販売を強みとする、住友生命グループの保険会社。2010年の開業以来、着実に契約者を増やし、保有契約件数は80万件を超える(2020年6月11日現在)。
同社は、業務プロセス改善の一貫として、2018年に初めてRPAツールを導入した。Excelと業務システムを連携させるバックヤード業務を中心に、計26体のソフトウェアロボットを開発・運用し、労働時間削減の成果を上げてきた。
2019年半ば、メディケア生命保険は既存のRPA製品から「UiPath」へ移行することを計画した。同社システム部の爲井哲也氏はその経緯をこう説明する。「その頃、社内のコミュニケーション基盤およびビジネスアプリケーションをMicrosoft 365(当時Office 365)へ移行する計画が動き出していました。既存ロボットは大幅な改修が必要と分かり、国内シェアが高くユーザーの情報交換も活発な『UiPath』への移行を決めました」。
しかし、異なるRPA製品への移行には、課題も予想された。「ロボットをゼロから作り直すとなると、これまでかけた労力や時間が無駄になってしまいます。既にあるRPAのリソースを活用しつつ、『UiPath』に移行できないだろうかと考えました」(爲井氏)。当時、異なるRPA製品へロボットをコンバートしたSI事例はまだ一般化しておらず、自社のみでプロジェクトを遂行するのは困難と判断。「UiPath」の知見を持つSIerをパートナーとして迎える方針とした。

選択

国内屈指の「UiPath」の実績を持つTISに期待

パートナー候補の選定に着手したメディケア生命保険は、2019年夏にRPAをテーマとした講演会で講師を務めたTISの技術者に注目。早速コンタクトをとり、初回打ち合わせの場が設けられた。「TISによれば、異なるRPA製品で開発したロボットを『UiPath』へコンバートする案件はその時点で未経験。技術的な裏付けを固めるために、情報交換を続けていくことで合意しました」(爲井氏)。
その後の数回の打ち合わせで、ロボットをコンバートするための具体的手順について協議が行われた。「我々が提供できるのは、既存ロボットの開発時のソース(作業フロー)と、業務担当者が作成したドキュメント程度。中には、情報の粒度が粗いものもありましたが、TISからは“ぜひ挑戦したい”と前向きな意思表示がありました」(爲井氏)。
そして、2019年9月末にTISをパートナーとして正式採用することが決定。「打ち合わせを重ねて、TISのRPAに関する知見の高さを感じました。加えて、ちょうど同じ9月に、TISがUiPath社のゴールドパートナーから、最上位のダイヤモンドパートナーに昇格したことも、信頼を深める決め手の一押しになりました」(爲井氏)。

開発

既存リソースを活用してロボットを再開発

通常、ソフトウェアロボットの開発は、対象業務の洗い出しに始まり、業務部門へのヒアリングおよび仕様書作成へと続くが、今回は既存リソースの活用で初期フェーズをスキップ可能となる。TISの技術者がメディケア生命保険に常駐し、ソースやドキュメントを読み解く作業をスタートさせた。
そして、ここで得た情報に基づき、TISが開発環境のUiPath Studio上で、各ロボットの再開発を進めていった。「中には、作業の目的自体が曖昧だったり、なぜその手順がフローに組み込まれているのか不明というケースも。その都度、TISの技術者が機動的に動いて業務部門に確認を行ってくれたので、我々システム部の稼働を抑えることができました」(爲井氏)。
ロボットの再開発にあたって一つの課題となったのは、並行して導入が進められていたWindows10およびMicrosoft 365への対応。ボタンやメニューの位置・表記がわずかに変わるだけでも、動作エラーが起きるリスクが想定された。TISは、新旧の両方の環境でロボットが動作するよう、共通ロジックと可変部分を切り分けて設計を行うことでこの問題を乗り切った。
今回の「UiPath」へのコンバートにあたり、「TIS標準テンプレート」に基づき、ソースの記述ルールやシナリオ構成の標準化も図られた。これは、TISがこれまでのRPA導入支援の経験で得た知見の集大成とも言える開発用テンプレート。「今後、社内でロボットを量産する際、ルールを決めておくことで品質を高い水準で保てることに期待しました」(爲井氏)。

効果

Microsoft 365と親和性の高いロボットが稼働を開始

コンバート作業および検証テストは、2020年3月末までに完了。新たなロボットは、4月から本番業務に投入された。それに先立ち、社内でロボット開発を担当する社員に対し、「UiPath」のトレーニングも実施された。これは、TISが講師となって、UiPathの基礎知識や開発の実践知識を1日で学ぶもの。「ロボット開発を担当してきた社員は、最初こそ違いに戸惑ったようですが、同じRPAツールということで考え方が共通する部分も多く、すぐ『UiPath』に慣れたそうです」(爲井氏)。
ロボットの本番運用中に何か問題が起きた場合は、社員もしくは住友生命グループのSIerであるスミセイ情報システムが対応し、技術的に解決が困難な場合はTISにエスカレーションする運用体制が組まれている。
RPAのプラットフォームを「UiPath」へ移行したことで変わった点について、爲井氏はこう説明する。「各ロボットの作業内容自体は以前と同じですが、Microsoft 365への最適化が加えられており、旧環境・新環境の両方に対応しています」。
たとえば、従来の業務ルールでは、ファイルサーバ上に作業ファイルを配置していたが、新しい業務ルールに合わせてMicrosoft 365のSharePointでファイル共有を行うよう変更。ただし、ファイルを開く際の遅延等の影響を考慮し、各業務の事情に合わせて、ローカルPC上に作業ファイルを置くアクションの設計が施されている。
新たなRPAのプラットフォームとなった「UiPath」の今後の活用について爲井氏はこう語る。「現在、お客様から受け取った保険金請求書をOCRで読み取り、社内システムに登録するまでを自動化するため、技術検証を進めています。TISは既に、AIを利用したOCR読み取りのソリューションと『UiPath』を連携させる実例も手がけていると聞いていますので、今後も技術面でのご協力に期待しています」。

既存RPA環境から「UiPath」への移行(イメージ)

既存RPA環境から「UiPath」への移行(イメージ)

お客さまの声

爲井 哲也氏

メディケア生命保険株式会社
システム部 副長
爲井 哲也氏

RPA製品の切替えに不安もありましたが、TISにはトレーニングとは別に、約1カ月間OJT方式で開発担当者の直接指導にあたっていただき、大変スムーズに移行できました。現時点ではロボット台数が20程度で手動管理が可能ですが、将来的に100以上に増えることを想定し、管理ツール「UiPath Orchestrator」の導入も視野に入れています。TISには、こうしたRPA環境の整備についても専門的な視点からアドバイスをいただければと思います。(爲井氏)

TIS担当者から

岡田 陽介

TIS株式会社
サービス事業統括本部
アプリケーションテクノロジー部 上級主任
岡田 陽介

新川 いずみ

TIS株式会社
サービス事業統括本部
インシュアランスサービス部 主任
新川 いずみ

ソフトウェアロボットのコンバートにあたり、さまざまな業務部門のご担当者とお話しする機会がありましたが、皆さんがPRAに非常に前向きに取り組まれていたことが印象に残っています。メディケア生命保険様の社内全体に、「RPAで業務効率化を目指す」という目標が浸透していると感じました。
今後は、ロボットをスケジュール実行して運用を改善したり、ROI測定によるRPA投資対効果を見える化するといった、RPA導入の成果をより高めていくお手伝いができればと思います。

※ TIS、TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。
※ UiPathはUiPath社の米国およびその他の国における商標です。
※ その他の会社名、商品名、サービス名は各社の商標またはサービスマークです。

 

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更新日時:2023年1月6日 15時50分