株式会社ecbeing様
1600を超えるECサイトのセキュリティ対策として「Trend Micro Cloud One - Workload Security+Trend Service One Complete」を採用。運用負荷を軽減し、より強固なセキュリティを実現。
導入製品・ソリューション
- Trend Micro Cloud One - Workload Security™
- Trend Service One™ Complete
- Trend Micro Managed XDR™
- Trend Vision One™
本社 | 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー |
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創業 | 1982年 |
資本金 | 2億円 |
事業内容 |
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URL | https://www.ecbeing.net/ |
背景
複数製品の使い分けによる「セキュリティ運用の手間の増加」や「防御機能や検知内容の物足りなさ」
株式会社ecbeingは、ECサイト用パッケージソフトウェア製品「ecbeing」の開発・販売元ベンダーとして広く知られる企業。これまで1600以上に及ぶECサイトの豊富な導入実績を持ち、富士キメラ総研が実施する市場調査「ECサイト構築パッケージソリューション市場占有率調査」において15年連続国内シェアNo.1を獲得するなど、日本を代表するECベンダーとしての地位を盤石なものとしている。
また同社は単にパッケージソフトウェア製品を提供するだけでなく、ECサイトの構築や運用、さらにはECコンサルティングサービスなどをワンストップで提供するトータルソリューションを強みとしている。同社 藤川氏によれば、特に近年は顧客のECサイトの安全を守るサイバーセキュリティ対策に力を入れているという。
「お客様のECサイトではエンドユーザー様の個人情報をお預かりしており、もしこれらが漏えいしてしまうとお客様のビジネスに多大な損失を与えてしまいます。お客様のECサイトをお預かりする弊社としましても、『セキュリティファースト』を掲げシステムのセキュアな運用を心掛けています」
顧客のECサイトをサイバー攻撃の脅威から守るために、同社ではこれまでアンチウイルスやIPSといったセキュリティ製品はもちろんのこと、EDRや脅威インテリジェンスといった最新のセキュリティソリューションも積極的かつ段階的に実装してきた。
その背景には、近年におけるサイバー攻撃の高度化・巧妙化があると同社 加藤氏は語る。
「弊社側でセキュリティ対策をどれだけ強固にしても、エンドユーザー様のPC環境からアカウント情報が漏えいしてなりすまし攻撃を仕掛けられてしまうと、どうしても脅威の侵入自体を防ぐことはできません。そのため、システムに侵入されることを前提とした対策から最新の認証方式の導入等、強化を行ってきました」
その一方で、複数の異なるベンダーの製品を使い分けるために生じる手間といった課題と、導入したセキュリティ製品の防御機能や検知内容に物足りなさを感じてきた。
検討
取り巻く環境の変化により不足機能の発生や運用工数の増加を契機にセキュリティ環境のさらなる強化を検討
加えて、EC事業者にとって今や対応が必須と言われている「クレジットカード情報取り扱いに関するセキュリティフレームワーク」の規格がバージョンアップすることに伴い、同社が運営するECサイトでも新たに対応が必要となった。そこで、セキュリティに関する施策のパートナーであるTIS株式会社(以下、TIS)に相談をしたところ、トレンドマイクロが提供するサーバ環境向けの総合セキュリティ製品「Trend Micro Cloud One - Workload Security(以下、Workload Security )」とセキュリティ運用支援サービス「Trend Service One Complete(以下、Trend Service One)の提案を受けた。
TIS株式会社 IT基盤技術事業本部 奥山は、このソリューションを提案した理由について次のように語る。
「Workload SecurityはEDRやEPP、IPS(仮想パッチ)、改ざん検知、仮想パッチなど、ECサーバを守るための機能を包括的に有しており、高いセキュリティ機能の実装が可能です。さらに、「Trend Vision One」というクラウド統合プラットフォーム上ですべての機能を一元管理できるため、課題となっていたセキュリティ運用負荷を軽減しつつ、コスト効率化が実現できると考えました。
またecbeing様ではそれまで、セキュリティ製品の一部機能において、別ベンダーが提供するマネージドセキュリティサービス(MSS)を利用して監視業務をアウトソーシングされていましたが、Trend Service Oneによりこれと同等以上のサービスを引き続き利用できると判断しました」
選択
「監視・運用環境の統合」と「マネージド・サービスによる導入効果が高い」と判断し、
TIS支援のもと「Trend Micro Cloud One - Workload Security+Trend Service One」を導入
この提案を受けたecbeing社側でも、これらの製品・サービス導入を含めた企画を検討しており、他製品との比較検討において最終的に出た結論は「Workload Security+Trend Service One以外の選択肢がない」というものだったという。
「もともとWorkload Securityはセキュリティフレームワーク対応におけるデファクトスタンダードの製品だと言われてきました。他社の提案に比べて、TIS様とトレンドマイクロ様からの提案が、弊社の課題解決にマッチしていたので最終的に採用することに決めました。」(藤川氏)
早速、既に導入されている各種セキュリティ製品を、Workload Security+Trend Service Oneにグレードアップするプロジェクトを立ち上げた。対象サイトの数が多いだけに困難も予想されたが、TISがプロジェクトマネージメントを担当し、設定やチューニング作業でも手厚いサポートを提供したおかげで、短期間で広範囲のサイトへの導入作業を推進できた。
製品利用イメージ
効果
コンソールの一元化により、監視・運用業務の効率化を実現。
さらに、よりアクティブなセキュリティ対策も視野に
現時点では導入完了からわずか数カ月間しか経っていないものの、早くもその効果を実感できていると加藤氏は語る。
「セキュリティ運用面において従来と同等の監視レベルは問題なく実現できています。より詳細な情報が提供される分、高度なセキュリティ対策への活用が可能だと感じています。またTrend Vision One のコンソールだけですべての情報を一元的に把握できるようになったので、運用負荷はこれまでとは雲泥の差です」
また、Trend Service Oneを導入したことで、トレンドマイクロの監視サービスやインシデントレスポンス支援サービスを受けられるようになり、「弊社の環境や実現したいことを理解した専任SEの方をアサインしていただけたので、何か相談したいことがあった際には迅速に対応してもらえるようになり、とても助かっています」(加藤氏)という。
導入効果
- ECサーバ環境に求められる複数のセキュリティ機能を包括的に実装し、防御を強化
- 平時運用時の脅威を高い精度で検知することでインシデント発生時の迅速な対応を実現
- 単一のクラウドコンソールで情報を一元管理することで運用負荷を低減
- 24時間365日の精度の高いセキュリティ運用監視サービスによる運用負荷の低減
- 顧客環境を熟知した専属SEの支援によるインシデントレスポンス向上
お客様の声
株式会社ecbeing
藤川 氏
株式会社ecbeing
加藤 氏
TIS様とは以前より、セキュリティに関する施策の相談に乗っていただいていました。知識一辺倒ではなく、我々の事業をよく理解したうえで提案・提供をいただき、ビジネスコンサルティングに近い立場でのアドバイスに感謝しています。
今回のWorkload Security+Trend Service One Complete導入にあたり非常に熱意をもって、ecbeingをご利用のお客様のセキュリティ強化の実現に向けて取り組んでいただきました。弊社のメンバーもとても頼りにしており、今後のセキュリティのあるべき姿を実現する上でもぜひ引き続きビジネスパートナーとして伴走していただければと思います。
TIS担当者から
TIS株式会社
IT基盤技術事業本部
IT基盤ビジネス事業部
IT基盤ビジネス推進部
奥山 暁仁
ecbeing様は経営層から現場の皆さんまで“セキュリティファースト”を掲げ、真剣にセキュリティ対策に取り組んでおられる企業様です。
その為、緊張感を持って、現行課題の洗い出し、今後のセキュリティ運用のあるべき姿の具現化、ソリューションの情報提供、経営層に向けた導入効果や上申資料の作成など、システム部門様ならびにセキュリティ企画部門様と密に連携し進めてまいりました。
導入稼働後、セキュリティ対策の軸としてご活用いただき、「ecbeing」のエンドユーザー様への効果も早速あらわれていると伺っており、とてもうれしく思います。
今後もTISは、ecbeing様およびecbeingをご利用のお客様がコアビジネスにより専念できるよう、セキュリティソリューションのご提供を通じてご支援し続けてまいります。