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東京センチュリー株式会社様

Pega基幹システムの活用パートナーにTISを選択。
中長期活用に向けた体制構築と環境整備により、Java比「工期約7割」で新機能を実装可能に。

東京センチュリー株式会社様

Summary

  • Pega開発ルールを標準化し、Java開発比で約7割に工期短縮を実現。
  • TIS社内に「Pega専門組織」を立ち上げて本腰を入れた支援。
  • Pegaバージョンアップ対応などのインフラからアプリケーションまでワンストップ支援。
  • Pegasystemsとの技術的なハブをTISが担い、社内の技術調整工数を2割削減。

背景

――今回の対象の基幹システムはどのような役割を担っていますか?

檀ノ原: 当社は、国内ビジネス、海外ビジネス、社会インフラ、トランスポート、モビリティ、企業投資の6つの事業領域でビジネスを展開しています。今回の対象は、国内ビジネス領域におけるリース事業全般を支える基幹システムのオンライン領域で、約600名の社員が日々利用しています。
2000年代にCOBOLで開発したレガシーシステムですが、柔軟性・拡張性を高めるため2023年に「Pega Infinity」(以下、Pega)による再構築に着手しました。

檀ノ原 浩氏
山中 博之氏

――すべてをJavaで書き直すのではなくPegaで再構築した理由は何ですか?

山中: リース業務は、法制度や会計基準の変更などの変化に、迅速に対応していく必要があります。しかし、長年にわたり機能改善を繰り返してきた固有のシステムをすべて再構築するのは難易度が高く、また工期も長くなるため、既存システムをラッピングする方法としてPegaを採用しました。
再構築にあたっては、業務ロジックやデータベース構造は“資産”として継承しつつ、業務で使用するフロントエンドを刷新し、使い勝手を向上させることに注力しました。

――Pegaで再構築後、活用フェーズに進むにあたり新たなパートナーを必要とした理由は?

山中: 構築フェーズでは、大規模プロジェクトをスケジュールどおり進めることに最も重点を置きました。これに対し、活用フェーズでは「いかに現場ユーザーの要望に応え、新機能を素早く実装するか」という開発の生産性が問われることになります。そのため、システムを中長期で見据えて“成長させる”ことに長けたパートナーが必要だと考えました。

選定

――パートナー選定の優先的な条件は何でしたか?

檀ノ原: 活用フェーズのパートナーに求めたのは、まず現行の仕組みを紐解いて開発ルールを標準化することです。構築フェーズはスケジュール優先で進めたこともあり、意図せず、個人のスキルに依存して開発された部分も少なからず残っていました。
そこでPegaのポテンシャルを最大限に引き出すため、開発ルールを標準化・ドキュメント化し、持続可能な開発体制を構築することを目標としました。

――TIS選択の決め手となったポイントは?

山中: 当時Pegaは国内ではまだ十分に浸透しておらず、知見を持つSIerもほとんどいない状況だったため、パートナー選択は難航しました。そうした中で、声をかけた複数の企業の中でも、TISの積極的な姿勢が特に印象的でした。今回のプロジェクトを機に、“TIS内にPegaの専門組織を立ち上げる”“ビジネスを拡大し、その過程で培ったノウハウを東京センチュリーに還元する”と約束してくれた「本気度」が一番の決め手になりました。

檀ノ原: 開発ルールの可視化・整備から、バージョンアップ対応、インフラの構築・運用まで、ワンストップで対応できる総合力も決め手でした。さらに、当社の事業ドメインであるリース業務を熟知している点も高く評価しました。我々が求める要素をすべて満たしていた候補は、事実上TISのみでした。

活用

――活用フェーズにおいて、TISはどのような働きをしていますか?

山中: まず体制構築については、提案時の宣言どおり、3カ月後にはTIS社内にPega専門組織が立ち上がりました。最初はPegaの有資格者が3~4名程度でしたが、積極的に資格取得に取り組んでくれた結果、約10名に拡大。現在は彼らを中心とする約30名のTISチームが、基幹システムの保守・運用にあたっています。

――開発をスピード化するための開発ルール整備についてお聞かせください。

山中: TISは、基幹システムの中でドキュメント化が不十分なところ・属人化していたところを調査し、紐解いていきました。そして、TISの知見を生かして設計・開発のルールを標準化しドキュメントを整備していくという進め方です。

檀ノ原: これにより、どのエンジニアが担当しても同じ品質で開発ができる“型”ができました。我々IT担当の品質に対する心理的負担も減り、本来の役割である現場ユーザーとの要件定義に集中できる環境が整ったと感じます。

――インフラ運用面でTISが担う役割は?

檀ノ原: Pegaはバージョンアップによって新機能が増えると同時に、従来のつくり方が推奨されなくなることがあります。TISはバージョンアップに伴う影響調査から方式設計の共通化まで、安心して任せられます。

山中: TISの強みを最も実感したのは、当社と米国Pegasystems/ペガジャパンとの間に立ち、技術的なハブ(代弁者)として機能してくれている点です。
一般的に、我々ユーザー企業がベンダーに直接「ここを直してほしい」と頼んでも、Pega側にリース業務の知識がない場合が多く、状況がうまく伝わらずに、対応に時間がかかりがちです。また、業務知識を補うために別途専門の技術者をアサインしてもらおうとすると、莫大なコストが発生してしまいます。今回、Pegaソリューションとリース業務、双方の知見を持つTISが、技術的な裏付けをもとにPegaと建設的に議論を重ねていることで、問い合わせへのレスポンスが格段に速くなり、コスト抑制にも繋がりました。

檀ノ原: 従前、自社でPegasystemsに問い合わせをしていた時に比べ、技術調整にかけていた時間が約2割削減でき、その分をDXの企画立案といった本来業務に注力できるようになりました。

効果

――TISの支援は、新機能の開発工数削減にどう貢献していますか?

山中: 単にノーコードプラットフォームだから開発が速くなるというわけではなく、TISが整備した標準ルールに則ってこそ、開発スピードを最大化できるのだと思います。新機能をJavaでスクラッチ開発する場合に比べて、工数は概ね「約3割」を削減したという裏付けも得ています。

檀ノ原: まだドキュメントが不十分なところをさらに整備していくことで、開発のスピード化はさらに高速化できると見ています。現在、TISの提案で、生成AIを活用してソースコードからリバースエンジニアリングを行い、実際に即した設計書を自動作成するチャレンジも始めています。まずはドキュメントを確認し、不明点に絞って問い合わせることで、生産性の向上が期待できると考えています。

――今後Pegaをどのように活用していく構想ですか?

檀ノ原: 当社には今回の基幹システム以外にもPegaで開発されたシステムが複数存在していますが、これらの活用・保守を順次TISへ集約していく計画です。既に複数のPega利用システムの方式設計を共通化することで、バージョンアップの際の検証コストを抑えつつ、安定して最新の状態を保てる体制ができています。また、システム間の連携や全体最適を見据えたアーキテクチャの整理により、TISに窓口を一元化することで、より効率的な開発ができるようになると考えています。

――パートナーとしてTISに期待することをお聞かせください。

山中: TISは非常に提案のリードタイムが短く、フットワークの軽さが印象的です。「こういうことをしたい」と相談した時に打ち返してくれる速さが、Pegaのローコード開発のスピード感とマッチしていると思います。今後は、当社のビジネスを一緒に成長させていく、本当の意味でのパートナーとして、さらなる攻めの提案を期待しています。

檀ノ原: TISの顧客基盤を活かしてPegaのプロダクトの魅力を幅広く発信し、国内の利用ユーザーをさらに増やしていただければと考えています。また、Pegaの構築や保守に関するプロフェッショナルな会社として成長され、そこで培った知見をぜひ当社グループにも還元していただけることを期待しています。

Company Data

東京センチュリー株式会社
本社:東京都千代田区神田練塀町3ヒューリック秋葉原タワービルディング
設立:1969年
事業内容:国内ビジネス事業、海外ビジネス事業、社会インフラ事業、トランスポート事業、モビリティ事業、企業投資事業
URL:https://www.tokyocentury.co.jp/

TIS担当者から

伊藤 永一

TIS株式会社
金融第1事業本部
金融ネクスト事業部
金融ネクスト開発第1部
金融RAD推進室
室長
伊藤 永一

石坂 大

TIS株式会社
金融第1事業本部
金融ビジネス推進・営業統括部
金融ビジネス第4営業部
エキスパート
石坂 大

本プロジェクトでは、Pegaの技術支援に留まらず、設計・運用ルールの整備を通じて、ローコード開発の強みであるスピード感を最大限に引き出す体制づくりに注力しました。お客様とともに「攻めの活用」ができる土台を築けたことに、大きな手応えを感じています。
国内でPega導入事例が少ない中で、高度な業務要件とPega独自の設計思想(Center-outビジネスアーキテクチャ)を高い次元で両立させるバランス調整には困難もありましたが、結果として、Pegaにおける最適な活用基盤を実現することができうれしく思います。
今後は、Pegaで構築された他システムとの共通化や、SaaS活用/DX推進を見据えた、アーキテクチャの全体最適に取り組み、継続的な性能・品質向上の提案を通じて、東京センチュリー様におけるIT戦略パートナーとなることを目指します。

※本文中の社名、製品名、ロゴは各社の商標または、登録商標です。

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更新日時:2026年5月11日 11時0分