ベリトランス株式会社様

Oracle Exadata X6によるDR環境構築でキャッシュレス社会を支える決済代行基盤のBCPを強化

総合決済プロバイダのベリトランス株式会社(以下、ベリトランス)は、年間約1兆2千億円の決済を処理するIT基盤の刷新を計画。TISの支援により最新世代のデータベースマシンOracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)X6を計3台調達した。2017年春までに、数百km離れたデータセンターにDRサイトを構築し、業界最高水準のBCP環境を目指す。

本社 東京都渋谷区恵比寿南3-5-7
創立 1997年
資本金 10億6,845万円(2016年8月末現在)
事業内容 総合決済サービスの提供
URL https://www.veritrans.co.jp/

背景

決済代行を支えるOracle Exadata

ECサイトやリアル店舗では、消費者が商品購入時に選択できる決済手段の多様化が急速に進んでいる。ベリトランスは、クレジットカードや電子マネー、通信キャリア決済など、マルチ決済手段を顧客企業へワンストップで提供する、総合決済プロバイダの大手だ。
篠寛代表取締役社長はこう語る。「当社が年間に処理する決済金額は、グループ系列の会社と合わせて約1兆2千億円で、取引件数は約2億件に達します。この4年で約2倍の事業規模に成長しており、今後も同様のペースでの増加を見込んでいます」。
ベリトランスにとって、決済代行サービスを提供するIT基盤はビジネスを支える最重要のインフラに他ならない。「お客様の要望、期待に応えていくには、システムへの投資が何より重要。クレジットカード情報をサーバ上で安全に保管するPCIDSS対応も早期に果たすなど、技術面でも常にサービス品質向上に取り組んでいます」(篠氏)。
2012年には、決済処理件数の急拡大を受け、データベースマシンOracle Exadataが初めて導入された。取締役CTO 技術部長の赤尾浩平氏は当時を振り返る。「従来の汎用サーバ機から、当時最速のOracle Exadata X2へ移行。2台のマシンにより、ローカル環境での冗長化を行いました」。この際に導入支援を行ったのがTISで、データベースのレプリケーション製品Oracle GoldenGateを駆使し、サーバ停止時間わずか10分未満で従来機からの移行に成功した。
「その後、TISのサポートもあり、Oracle Exadata X2は順調に稼働。Oracle Databaseが一体となったアプライアンスで、職人技のチューニングを施さなくても高速なパフォーマンスが得られ、運用面で手間がかからない点も評価しています。処理速度も格段に向上し、お客様からも高く評価いただいています」(赤尾氏)。

計画

業界初のデータセンター完全二重化を計画

現行サーバであるOracle Exadata X2は、2017年にPremier Supportの終了を迎えることから、ベリトランスは2015年後半から次期基盤の計画に着手した。このとき最優先の要件と位置付けたのが、BCP強化であった。「ECサイトや店舗でモノを販売する際、必ず決済が発生しますから、これを“停止させない”ことがお客様のビジネスにとって最も重要。その根幹が揺らぐことがないよう、サービス品質をさらに強化したいと考えました」(篠氏)。
また、国内の顧客企業だけでなく、日本市場に新規参入する海外企業からも、事業継続への関心が高まっていたという。「実際に、海外のお客様からオファーを受けた際、BCPの整備状況についてディティールを聞かれることもありました」(篠氏)。
こうした顧客の要望も踏まえ、新たにDRサイトを設け、データセンターの完全二重化を図ることを計画。「大規模地震などで同時に被害を受けないよう、数百km離れたデータセンターにDRサイトを設けることとしました」(篠氏)。同社の調べによれば、業界内でここまでのBCP環境を構築している決済代行事業者は存在せず、業界初の取り組みとなる。「大きなIT投資を必要としますが、この機会を逃せば大がかりな基盤刷新は数年後となってしまいます。それでは、お客様のご要望に応えることができませんから、まさにこのタイミングでDR環境に投資することを決断しました」(篠氏)。

導入

最新モデルOracle Exadata X6を選定

次期IT基盤への刷新に向け、まず現行マシンの後継機には、最新世代のデータベースマシンOracle Exadata X6が選定された。赤尾氏は理由をこう語る。「他社のハードウェアも比較しましたが、機能面でもDR環境の構築のしやすさでも、オラクルが一番進んでいると感じました。常にデータベースの世界で先頭を走ってきた会社であり、技術革新と最高のパフォーマンスを求める我々にとって、最も合うソリューションだと考えて選択を決めました」。
Oracle Exadata X6は、2016年4月にリリースされたばかりのモデル。その販売開始とほぼ同時に、前回のパートナーであるTISに対し、3台のマシン調達が依頼された。篠氏は今回もTISをパートナーとした理由をこう語る。「前回の導入時にしっかりとしたサポートをいただき、その後も問題なく稼働を続けていることを評価し、引き続き支援いただきたいと考えました。Oracle Exadataを扱うSIベンダーは限られますが、その中でも特に多くの導入実績があり、ノウハウが豊富なTISは、非常に信頼が置けるパートナーだと思っています」。
調達した3台のOracle Exadata X6のうち、2台は従来と同様に首都圏のデータセンターに設置。もう1台は、遠隔地のデータセンターに置き、双方が同期を行う計画が立てられた。

目標

計画停止時間ゼロを目指して

2016年8月現在、Oracle Exadata X6の調達フェーズまでが完了し、この後2016年秋から本格的なサーバ移行、DR環境構築がスタート予定となっている。そして、2017年6月には完成した次世代基盤への切り替えが予定されている。「安全性、高速性に優れた決済インフラを持つことで、お客様から決済会社としての信頼が高まることに期待しています」(篠氏)。
今回の基盤刷新では、BCP強化に加え、年間の計画停止時間の極小化も目指すという。「大手ECサイトのお客様は、月間数千万件というオーダーを受けるため、わずかな決済機能の停止が機会損失につながってしまいます。お客様からは、ダウンタイムをゼロにできないかと、常に要望をいただいていました」(篠氏)。
決済代行の業界では一般的に、メンテナンスのために年間1時間〜数時間程度のダウンタイムが発生するが、同社はマシン2台体制により、年間の計画停止10分という極めて高い水準を達成していた。さらに、これを限りなくゼロに近付けたいと赤尾氏は語る。「これまで、サーバ以外のネットワーク機器のファームウェア更新などを行うため、約10分の停止が必要でした。今回、データセンターが2カ所になれば、メインサイトが機器メンテナンス中に、DRサイトを本番用として稼働させることが可能。計画停止時間ゼロは十分に達成可能な目標と考えています」。

展望

ベリトランスはデジタルガレージグループの決済事業部門を担う基幹企業。EC決済からキャッシュレス化が進むオフライン領域まで決済プラットフォームの拡大に取り組む。

TISとの協力体制でFinTech時代をリード

篠氏は、ITパートナーとしての、TISへの期待をこう語る。「TISとの協力体制は、今回の決済基盤に限りません。既に、TISが強みとする大型ECサイト構築で協業を行ったり、金融業界のお客様に向けてソリューションを共同提案するなど、TISとのビジネス規模はかなり拡大してきています。また、当社が属するデジタルガレージグループでも、AI(人工知能)やVR(バーチャルリアリティ)・AR(拡張現実)など、今後の重点分野で、TISとタッグを組んでいく意向です」。
いま、さまざまな企業でFinTechへの投資が活発化しており、キャッシュレスの世界も大きく姿を変えていくことが予想される。「キャッシュレス社会を支えるインフラを整備するのが我々のビジネスモデルと言えます。つまり、インフラの高度化が進むほど、我々の存在意義が大きくなる。既に大手銀行が金融インフラをブロックチェーンに置き換える試みを始めていますが、当社も既に研究に着手しています。こうした新たなイノベーションが次々に生まれていくなか、金融・決済領域で豊富な知見と技術を持つTISの支援には大いに期待しています」(篠氏)。

システム概要

システム概要

お客さまの声

ベリトランス株式会社
代表取締役社長
篠寛氏

ベリトランス株式会社
取締役CTO
赤尾浩平氏

  • ※ TIS、TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。
  • ※ その他の会社名、商品名、サービス名は各社の商標またはサービスマークです。
お問い合わせ
お電話にてお問い合わせください
0800-600-9810
050-5816-9805:携帯電話からのお問い合わせ
受付時間 9:00~12:00 13:00~17:00(土・日・祝日を除く)
ベリトランス株式会社様のケーススタディ(事例)です。TIS Direct Webは、ITソリューションによってビジネス課題の解決策をご提供する情報サイトです。

更新日時:2016年10月6日 17時23分

PAGE TOP