プロセス製造業向け基幹業務モデル「TCM(TIS Chemical Model)」
- プロセス製造業におけるSAP S/4HANAを用いた業務改革を早期に実現
- TCM(TIS Chemical Model)は、お客様への支援実績をもとに、各種ノウハウを体系化した プロセス製造業向け基幹業務モデル です。
SAP S/4HANA を用いて、短期間・高品質・低コストの導入を実現し、業務改革プロジェクトを成功に導きます。
求められる業務改革
プロセス製造業における業務課題
化学・製紙・インク塗料・繊維・金属などのプロセス製造業では、原材料や生産工程の複雑化、品質管理の厳格化、環境規制対応など、事業環境はかつてないスピードで変化しています。こうした状況の中、不明瞭な利益責任、意思決定の遅滞、業務ルールの非統一、サプライチェーンの乱れといった経営と現場両面にわたる課題が、企業競争力を大きく左右しています。これらの課題を迅速かつ柔軟に解決するためには、全社的な業務改革が不可欠です。
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不明瞭な利益責任・コスト管理の形骸化
組織間のデータ連携がされないため横断的なコスト構造やボトルネック、利益貢献が見えづらく、全社的なコスト意識が醸成しにくい -
意思決定の遅延・機動力不足
グループ横断でのデータ収集や集計に時間がかかり、経営層がリアルタイムに全体状況を把握できず、重要な意思決定が遅れる -
業務ルールの非統一・属人化
事業・拠点ごとに業務ルールや管理方法がバラバラで、標準化・効率化が進まず、ムダ・ムラ・ムリが発生しやすい
また人材の流動を妨げ、将来の幹部候補育成に支障をきたしかねない -
サプライチェーンの乱れ
調達から製造、在庫、販売に至るまでのデータが分断され、欠品や過剰在庫の可能性が高まることで競争力を損なうばかりか、BCP観点でのリスクが高まっている
プロセス製造業向け基幹業務モデル「TCM」でその課題を解決し、
SAP S/4HANAを用いた早期の業務改革を早期に実現します。
プロセス製造業向け基幹業務モデル「TCM(TIS Chemical Model)」とは
TCM(TIS Chemical Model)は、100社以上 のお客様に対する支援実績をもとに、各種ノウハウを体系化した プロセス製造業向け基幹業務モデル です。SAP S/4HANAの標準機能を最大限を用いることで、クリーン・コアを保ちながら短期間・高品質・低コストの導入を実現し、業務改革プロジェクトを成功に導きます。
■TCMの適応効果
業務標準化・効率化
TCMプリセットの業務モデルに合わせることで、業務プロセス標準化を実現可能。
重複業務を削減し、業務の集中化/効率化が可能。
経営情報の可視化
モノとカネの動きが連動して一元管理できるSAP S/4HANAの特性を活かし、製品別、得意先別の経営情報を必要な時にモニタリングする仕組みを用意。
経営情報の可視化が可能。
決算業務の早期化
データ入力はリアルタイムに、さらに迅速性と簡便性を優先し、標準原価を用いて原価計算を実施することで、予算策定及び決算早期化の実現が可能。
安定運用・運用費用の最小化
SAP S/4HANAの特性を活かし、アウトソーシングや外部要員の活用も視野に入れた、シンプルかつ信頼性の高い運用設計により、安定運用及び運用費用最小化の実現が可能。
サービスの全体像
業務改革のノウハウをモデル化したフルセットテンプレートと方法論、コンサルティング力の三位一体でプロジェクトを推進し、業務改革を早期に実現します。
特徴
TCMにプリセットされている代表的な業務シナリオ
TCMは、400以上の実践的な業務シナリオをプリセットしています。
| 業務領域 | 代表的なシナリオ |
|---|---|
| 販売 | ●販売契約 ●在庫引当処理 ●販売価格決定処理 ●リベート・返品対応 ●受注処理(無償サンプル、パイプライン販売、SWAP、仕入先直送など) ●輸出管理 ●請求処理(都度/月次請求書出力、価格遡及など) |
| 物流・出荷 | ●荷姿(バルク・有姿品対応) ●先方検収取引 ●工場倉庫間転送 ●詰替作業(品目振替) ●回転包材管理 |
| 生産・品質 | ●製造指示書発行 ●製造実績報告(原料使用実績、設備稼働実績) ●連産品・副産物管理 ●品質検査票起票 ●廃棄・自消 |
| 購買・在庫 | ●購買契約管理 ●委託/受託加工(有償/無償) ●棚卸処理 ●支払管理(価格遡及) |
| 財務会計 | ●財務諸表出力 ●債権債務管理(自動消込など) ●一般経費精算 ●固定資産管理 |
| 管理会計 | ●間接費管理(部品別配賦、製品別配賦など) ●製品原価管理 ●収益性分析(製品別損益など) ●部品別BS・PL管理 ●業績管理ダッシュボード |
| 予算管理 | ●各種予算登録(販売予算、購買予算、経費予算など) ●予算シミュレーション ●月次実行計画業務 ●製品別原価計算による利益管理(限界利益、営業利益) |