Carbonyシリーズ
TISは、“デジタルの力によって、マルチステークホルダーと脱炭素を共創し、持続可能で豊かな次世代エネルギー社会を実現する”をコンセプトとする脱炭素ソリューションブランド「Carbony(カーボニー)」 を展開していきます。
- 「Carbony」は、「Carbon(炭素)」と「harmony(調和)」をかけ合わせた造語です。
- 様々な要因によって排出される二酸化炭素を、TISの強みであるデジタル技術の活用によって、調和(プラスマイナスゼロ)させていくことを通じて脱炭素社会を目指すという思いを込めています。
- Carbonyは、企業や自治体、地域に生活する人々が主体的に脱炭素に取り組み、持続性のある生活を実現しながら、便利かつ快適に過ごしている未来=「次世代エネルギー社会の実現」をビジョンとしています。(商標登録申請中)
ブランド創設の背景
- 地球温暖化という課題に対して、世界的に様々な活動が活発化しています。日本においても、2050年カーボンニュートラル実現に向け、政府のみならず企業や自治体といった様々なステークホルダーが脱炭素社会を目指しています。
- TISはエネルギー業界のお客様に対して、システム開発や電力小売トータルソリューション「エネLink」の提供などにより、業務課題解決の実績を積み重ねてきました。脱炭素の実現に向けた動きが加速する中、TISはこれから、持続可能性のあるエネルギー活用のしくみによって新しい社会を創っていくことが必要であると考えています。
- これまで培ってきたエネルギー業界での経験を活かし、現在、分散電源の高度化による再エネ普及施策の検討や、地域におけるエネルギー地産地消を支援する「ISOUプラットフォーム」の提供、EV(電気自動車)の持つ環境価値を企業と交換するプラットフォームの構築など、脱炭素社会の実現に向けて様々な挑戦を行っています。これらを「Carbony」としてひとつのブランドに体系化します。
- TISは、事業を通じて解決を目指す社会課題のひとつである「低・脱炭素化」によって次世代エネルギー社会を実現するソリューションとして、「Carbony」を展開していきます。
Carbonyの特長
セグメントに応じたソリューション提供
「脱炭素へ寄与することを、どの程度喫緊の課題として捉えるか」や、「取り組みを通じたGHG削減効果の大小」などは、取り組み主体・立場ごとに異なっています。TISは ①エネルギー事業を行う企業・法人 ②エネルギーを利用する企業・法人 ③個人・家庭 にセグメントを分け、各々の規模・取り組み進行具合に応じたソリューションを先回りして打ち出していきます。
Carbonyのソリューション開発方針
Carbonyは、以下の方針に沿ってソリューション開発を行っていきます。
分散電源のエネルギーマネジメント・高度化活用
電力分野における脱炭素の実現には、再生可能エネルギーの電源比率を拡大していくことが必要です。
Carbonyでは、分散電源を高度にエネルギーマネジメントする技術によって、再エネ普及拡大が進む中での電力安定供給実現に加え、レジリエンス強化対応策やエネルギーの地産地消など、新たな価値の創出に取り組みます。
マルチステークホルダーの行動変容を促すしかけの創出
マルチステークホルダー(企業・自治体・人々など様々な行動主体)を脱炭素行動へ導くしかけをデジタルソリューションによって提供していきます。
一例として、電力領域の脱炭素で重要な再エネ活用において、発電側を再エネにすることだけでなく、需要側で再エネを使う重要性に着目し、利用拡大のしかけを創出します。再エネ価値を顕在化し選択させたり、自然に合理的な行動が再エネを選択することになる「サービスに溶ける」形で脱炭素につながる行動を促す「行動変容」に導くソリューションを開発していきます。
Carbonyの展開
Carbonyでは、企業・団体・個人などあらゆる立場の人々が、環境に配慮した行動を選択できるように促したり、習慣づけたりするための様々な施策を支援・企画・推進していきます。TISは、Carbonyの展開で、企業や自治体などによる再生可能エネルギーの導入・利用の促進や、生活する人々が脱炭素を実現しながら、持続性のある生活を便利かつ快適に営める社会を目指し、人々の暮らしをますます豊かにしていきます。
ソリューション第1弾「Carbony VPP(仮想発電所)プラットフォーム」
- 2022年4月よりソリューション第1弾として「Carbony VPP(仮想発電所)プラットフォーム」を提供開始します。
- 分散型のエネルギーリソースをIoTによって仮想的に束ね、電力の需給バランス調整を行うVPPは、電力エネルギーの安定供給と再生可能エネルギーの普及拡大を実現するしくみとして重要性と注目度が高まっています。TISはアグリゲーター※向けに、その参入障壁の低減と、ビジネスとしての経済合理化を実現しながら、需要家向けサービスとして新たなエネルギー利活用創出の基盤となる次世代エネルギープラットフォームとして本ソリューションを提供します。
ソリューション第2弾以降
- 第2弾以降は「エネルギーを利用する企業・法人」「個人・家庭」に向けて、脱炭素につながる行動変容を促すしくみのソリューションを具体化させていきます。既に実証として取り組んでいる省エネ促進サービス、SCOPE3対応、環境価値取引プラットフォーム、EVソリューションなどのサービス化を目指します。