地域のイベントを盛り上げたい/結果を見える化したい
会津若松での取り組み
会津若松市において、コロナ禍での観光客の減少、それに伴う関係企業の売り上げ低下という地域課題にアプローチするため、地域ウォレットサービス「会津財布」とID決済プラットフォームを軸にした観光客の周遊や住民の消費促進、関連企業と提携したニーズとニーズをつなげる新しい事業の創出に取り組みました。
このID決済プラットフォームと地域ウォレットサービスを利用することで、地域の提携店舗での購買を促すだけでなく、利用者の許可を得た上でユーザーの購買行動データ分析も可能となります。
企業や自治体は今までオフラインではなかなか把握できなかった購買行動データを下に、自分たちの事業や取り組みをより改善することが出来、ユーザーはそれらのサービスにより日々の生活がより便利になる、という皆に嬉しい仕組みを提供します。
届け!おみせごはん
ターゲット: 東山温泉の提携施設宿泊客および会津若松市内対象地域の住民
期間:2020年9月1日~ 利用数:1700件以上
実施概要:会津財布内のサービスとして、会津若松市内の提携飲食店のメニューを、タクシーが配達してくれるフードデリバリ―サービスを追加しました。アプリから専用サイトに遷移することで利用が可能に。ホテルや自宅で会津のグルメを堪能したいユーザーと、利用者が減っている飲食店、タクシー企業をつなげる取り組みです。
おばけコイン
ターゲット:会津若松への観光客および地域住民
期間:2021年7月17日‐9月26日
実施概要:「妖怪フード食べ歩キ」キャンペーンで、「会津財布」アプリ上で1枚あたり450円で販売しているおばけコインを購入し、対象店舗で500円分の「妖怪フード」が楽しめる施策です。アプリ内での独自通貨の購入や、非接触決済によるコロナ対策、またアプリ内で妖怪フードの混雑状況が確認できる集客の可視化も行いました。
極上のはしご酒
ターゲット:会津若松市内の旅館・ホテルの宿泊客
期間:2020年10月1日-2020年11月30日 参加者:146名
実施概要:会津財布アプリ上で極上のはしご酒のクーポンを事前購入することで、キャンペーン参加店舗で特製の「ほろ酔いセット」が注文可能に。またユーザーがアプリ上で簡単にクーポン購入出来るだけでなく、各店舗の混雑状況も把握できる機能も提供し、複数店舗の周遊を促進しました。キャンペーン終了後に参加店舗に、利用客の年齢・性別傾向や、曜日や天気も踏まえた混雑傾向といったオフライン施策だけでは取得できないデータの還元を行いました。
Result:取組結果
- 紙で実施する施策よりも、詳細な分析(例:時間帯による客層の違いや、店舗選びの観点の示唆)が可能となり、参加店舗へ分析結果を還元することが出来た。
- その理由としては、利用客が次のような観点でお店選びをした可能性があるからと考えられそうである。
メニューの魅力・現在地からの距離・店の混み具合・1件目のお店からはしごするお店の距離等 - 自店に関心のある顧客傾向が、自店で想定していたターゲットとは異なる客層であったことが新たな発見となった。
- 混雑状況の可視化ニーズは利用者、店舗で確かめられたものの、いかに店舗負担なく混雑状況の最新化が維持できるか更なる工夫が必要。
関連サービス
本実証実験で使用したサービスは以下の通りです。サービスの詳細を知りたい方は以下リンクよりご覧ください。
地域ウォレットサービス/ID決済プラットフォーム