#9 RPA市民開発を成功させるコツとは?~業務自動化の現場支援から得た知見とヒント~
公開日:2026年1月
RPAが広く世の中に知られるようになってから約10年が経過しました。この間、多くの企業がRPA導入を進め、業務効率化を図ってきました。その手法のひとつが、業務を一番よく知る現場の担当者がRPA開発に取り組む「市民開発」です。
市民開発では、実際に「RPA開発を行う担当者」と、それを「推進する担当者」といった異なる役割が存在します。推進担当に任命された方の中には、「何から始めればいいか」「どのように現場をリードすればよいか」といった悩みを持たれることも多いです。
本コラムでは、弊社が市民開発の推進担当者を支援した際に直面した主な課題と、それを解決してきた具体的なアプローチ、そして得られた教訓についてご紹介します。
1.RPA市民開発とは?ノーコードで現場主体の業務自動化
RPA市民開発とは、専門的なプログラミングスキルを持たない業務部門の担当者が、業務の自動化ロボットを設計・開発・運用に取り組むことを指します。
これまでのITシステム開発は、IT部門や外部ベンダーが担当するケースがほとんどでしたが、近年では、ノーコードやローコードで操作できるRPAツールが普及したことで、業務部門の担当者でもRPAを扱いやすくなっています。
業務部門の担当者は現場の課題や業務フローを深く理解しているため、自動化すべき箇所を的確に見極め、現場の状況に合わせて迅速かつ柔軟に開発を推進できます。
結果として、現場目線に立った実効性の高い業務改善が期待されます。
2.市民開発に取り組む目的と期待すること
RPAを市民開発で行う目的は企業によってさまざまですが、代表的な例としては「現場主義での業務改善」「人材育成」「コスト削減」などが挙げられます。
| 目的 | 期待 |
|---|---|
| 現場主導での業務改善 |
|
| 人材育成 |
|
| コスト削減 |
|
表1:市民開発に取り組む目的と期待
とはいえ、市民開発の現場ではこうした目的が必ずしもスムーズに実現するとは限りません。これまでの支援経験から、現場の取り組みが予想外の壁に直面しやすいと強く感じています。
3.現場で実際に起きた課題と打ち手
RPA市民開発の現場で発生する課題
市民開発の現場では、初期から中期、後期にかけて、フェーズごとにさまざまな課題が発生します。特に初期フェーズでは、開発が計画通りに進まないケースが多い傾向です。
| フェーズ | 課題 |
|---|---|
| 初期 |
|
| 中期 |
|
| 後期 |
|
表2:各フェーズにおける課題
各課題に対するそれぞれの打ち手
特に導入期の課題は、RPA市民開発推進の成否を大きく左右します。表2で挙げた課題のうち導入期に直面する課題についてピックアップし、それぞれの打ち手をご紹介します。
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