マルチロボットインテグレーション
業務によって得意なロボットを異機種接続
複数のロボットを統合管理するマルチロボットプラットフォーム「RoboticBase®」で、人手不足の解消と業務生産性向上などの社会課題を解決
マルチロボットインテグレーションとは
複数のロボット同士やエレベータ・自動ドアなどの設備、およびセンサーなどの環境や人を含めた相互連携を実現するマルチロボットプラットフォーム「RoboticBase®(ロボティック・ベース)」を中心に、複数のサービスロボットを統合的に管理し、人とロボットが共生する社会の実現をインテグレートします。
サービスロボット活用の課題を解決
サービスロボット市場の現状
国内のサービスロボット市場は、2021年度見込みは146億円、2026年度には1615億円の市場に成長すると見込まれています。
(出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所 2021年03月15日プレスリリース)
しかし、安価で汎用性のあるロボットが少なく、インテグレーションのコストも高額のため、ロボットの活用は進んでいません。また、これまでのサービスロボット活用においては、人の代わりに業務プロセスに組み込んで活用するという方法は十分行われていないのが現状です。
TISが提供するサービスロボットの活用
TISでは、 ロボットが人の機能を補完し、人とロボットがそれぞれの役割を果たすことで「人とロボットが共生」し、将来的にはロボット活用が様々な分野の社会課題を解決できると考えています。
そこで、人の業務を代行する サービスロボット活用のための ロボットインテグレーション(ロボティクス技術とICT技術の連携)に着目し、研究・教育機関やコンソーシアムなどと連携しながら、先進技術の研究開発を推進してきました。
TISは、サービスロボットを活用するための環境を提供する「マルチロボットインテグレーション」を通じて、社会課題の解決に寄与することを目指します。
RoboticBase®(ロボティックベース)とは
「RoboticBase®」は「FIWARE」をベースとしたサービスロボットをインテグレーションするためのプラットフォーム機能を提供するソフトウェアサービスです。
運搬、清掃、案内、警備など種類の違うサービスロボットやセンサー、カメラ、サイネージなどのIoTデバイスを統合管理する基本機能を備え、施設管理や企業システム、外部データとの連携などを実現します。
RoboticBase®の基盤技術(FIWARE)
IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE」(ファイウェア)をベースに構築されたソフトウェアサービス (SaaS)のプラットフォームです。
- FIWARE(EUがオープンソースと公開)の運営団体であるFIWARE Foundationにゴールドメンバーとして参画し、ロボットとIoTとの連携ソフトウェア開発を進行。
- 「ロボット間のデータ連携」と「ロボットや IoT、オープンデータなどのデータ連携」が可能。
- データ連携のための標準的なインタフェース仕様である「Next Generation Service Interface (NGSI)」に沿ったシステム間連携のしくみを利用。
- 外部システムとの連携部分は、NGSI、HTTP、MQTTといったインターネットおよび IoT で標準的に活用されているプロトコルに対応しているため、サービスロボットメーカー各社も、「RoboticBase」を通じて他のロボットやIoT機器、オープンデータなどとの連携が容易に可能。
特長
本プラットフォーム上では、ベンチャー企業などが開発・提供する警備や案内などの各業務に特化した各種のサービスロボットが、人の業務を代行・分担できるようになる環境を実現します。
- サービスロボット同士が効率的に連携し特定業務の分担をできる環境を実現
- カメラやIoTデバイスとのデータ連携によりサービスロボットが様々な付加サービスを提供する環境を実現
- 「RoboticBase®」を介して複数機種のサービスロボットを束ねて統合的に業務利活用を実現