顧客のよくある不満
お店に行ったのに、フィットする商品の在庫がない
ECで注文後「在庫なし」の通知が来て無効に
解決のヒント
ECを含む全店舗で在庫情報をリアルタイム一元化
実店舗とECが別々のシステムで在庫情報を管理していると、“情報の分断”が起こりがちです。実際には在庫を持つ店舗があっても、他店からはそれがリアルタイムで把握できず、せっかくの商機を逃しかねません。
夜間バッチ処理などで両システムの在庫データを連携させる方法もありますが、情報がほぼ1日おくれとなり、最新の在庫数とのギャップが生じる課題があります。
そこで有効なのが、受注・在庫・決済等のバックエンドの機能群を「OMS」(オーダー・マネージメント・システム)として分離し、各販売チャネルとリアルタイム連携させる方法です。これにより、常に最新の在庫情報を顧客に提示でき、実店舗でもECでも「ほしい商品の欠品がなく、安心して買える」環境が実現します。
アパレル業界の「在庫の分散」を IT+現場の意識改革で解決する
私が近年、アパレル業界の案件に携わって気づいたのが、店舗とECの在庫の分断が起きているケースの多さです。特に中堅アパレルでは、他の物販業に比べて、在庫をシームレスに統合管理する仕組みづくりが遅れ気味であると感じます。
「在庫がなくても売れるお店」 への転換で
アパレルの過剰在庫問題を打開
アパレル業界を悩ませてきた過剰在庫問題の背景
アパレルの過剰在庫は、改めて言うまでもなく、長年にわたり業界が取り組んできた重要課題の一つです。今回は、ECと店舗を連携させた、在庫削減の取り組みについてお話ししたいと思います。
ショップに在庫がなくても
「来店客に安心して買ってもらえる」販売改革を【前編】
アパレルや化粧品など、店舗への来店・接客を前提としたビジネスモデルは、長期化するコロナ禍の中で事業プランの見直しを迫られています。 多くの企業がEC化率の向上に注力する中、次の挑戦テーマとなるのが、オンライン・オフラインを問わず「すべての販売チャネルで欠品がなく安心して商品が買える」心地よい購買体験の提供です。 今回は、ECに対する消費者意識の変化と、リアル店舗とECサイトで在庫情報を一元化する意義について考えてみます。