APIの社内活用による業務効率化事例。ビジネス効果を高める活用法は?
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API活用の目的(社内利用)
業務システムのDXを推進し、社内の業務効率化や生産性を向上する技術として、APIが注目を集めています。特にお客様が取り組みの目的とされることが多いのは「業務プロセス自動化」「社内サービス集約によるシステム活用度向上」「マイクロサービス化によるシステム柔軟性向上」の3点です。本コラムではAPI活用の事例をご紹介していきます。なお、詳細や具体的な実践アプローチについてはホワイトペーパーで解説しておりますのでよろしければご覧ください。
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API活用の成功事例(社内業務効率化・生産性向上)
それではAPIを活用した業務効率化・生産性向上の成功事例をご紹介していきます。
事例①:業務効率化・社内業務デジタル化
これまでは人の作業による業務プロセスをメインとし、業務ごとに利用サービスを使い分けて、人を介した業務処理に依存していたため、紙出力・出社・紛失リスクが発生していました。これに対し、各業務の電子化に加えてAPI連携によるプロセス自動化により、業務効率化・負担軽減・オペミス発生率低下につなげることができました。
これまで:人の作業による業務プロセス
業務ごとに利用サービスを使い分けて、人を介した業務処理に依存。紙出力・出社・紛失リスクが有。
これから:APIによるシステム間連携(AI+RPA活用と合わせて)
電子化に加えてAPI連携によるプロセス自動化により、業務効率化・負担軽減・オペミス発生率低下。
事例②:社内サービス集約によるユーザーの利便性向上
社内において、各業務を効率化するための便利なサービス導入が進む一方で、利用サービス・データが分散。目的に合わせて使い分ける必要があり、データを活用する側の負担が増大していました。これに対して、API活用により複数サービスを連携させて、ユーザインタフェースの1つに集約して社内サービスの利便性を向上することができています。
これまで:便利な複数のサービスを使い分け
便利なサービス導入が進む一方で、利用サービス・データが分散。目的に合わせて使い分ける必要があり、データを活用する側の負担が増大。
これから:ユーザーインターフェースを1つに集約
API活用により、複数サービスを連携させて、ユーザーインターフェースの1つに集約して社内サービスの利便性を向上。
事例③:マイクロサービス化
従来多くの企業では複数サービスを基幹システム上に一つのシステムとして構成することでシンプルかつ安全なデータ処理を行っていましたが、柔軟性には欠けていました。しかし、基幹システムをクラウドに移行する際にAPIを用いて個々のサービスを独立、実装することによりサービスごとに柔軟に拡張や変更が可能になり、変化に強いマイクロサービスを生み出すことができています。
これまで:安全で堅牢なモノリシック
複数サービスを一つのシステムに構成し、柔軟性に欠けるが、シンプルかつデータ処理が安全になる。
これから:変化に強いマイクロサービス
個々のサービスが独立して実装され、サービスごとに柔軟に拡張や変更が可能になり、変化に強い。
これからのAPI活用
APIの仕組みを活用した業務効率化・生産性向上の事例についてご紹介してきました。一方で、国内では現在API活用している多くの組織がAPIを内部利用のみに活用しているといわれています。自社内のサービス同士をAPIで連携するだけにとどまり、自社サービス・機能の一部をAPIとして外部公開することによる収益化や他社とのオープンイノベーションができていないことが現状です。今後、API市場がさらに活性化し、多くの企業がビジネス拡大=API活用と強く認識し始めたとき、各企業はAPIを一つのツールとしてただシステムに取り込むだけではなく、ビジネスに取り組んでいくこととなります。これからは戦略目的としてAPIを活用していくことが新しい形となっていくでしょう。TISではこれまで多くのAPI活用プロジェクトの支援を行ってきており、活用領域や検討状況に合わせたコンサルティングメニューで、お客様の『API活用』をご支援することが可能です。API連携・オープンAPIを活用したビジネス創造や業務効率化をご支援いたします。