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#4.基幹系システムのデータベースは止められない! ミッションクリティカルなデータベースインフラのクラウドへの「リフト」を検討する。

クラウドの利用は今や当たり前ですが、企業においては実際にクラウド活用にどのように取り組んでいるのでしょうか。特にデータベースのクラウド化はそれほど進んでいないとの話も耳にします。このコラムでは、普段エンタープライズIT領域でベンダー動向やさまざまなユーザー事例を取材するフリーランスジャーナリストの立場で得られる情報と、日常的に顧客企業と接しているTIS担当者へのインタビューから、クラウド化に取り組む企業のリアルな状況を紐解いていきます。前回はデータベースのクラウド移行を機に、Oracle DatabaseからOracle Database へだけではなく、他のデータベースエンジンに乗り換える事も考えてみました。今回は、基幹系システムの止められないデータベースの移行先について考えていきます。Oracle Databaseで構築されたミッションクリティカルなデータベースインフラをクラウドへリフトするならば、やはり選択肢としてはOracle Cloud Infrastructure(OCI)しかないのでしょうか。

ミッションクリティカルなシステムを動かすことを前提に作り直した次世代クラウド Oracle Cloud Infrastructure

ここ最近は、オンプレミスにある基幹系システムをクラウドに移行したいと考える企業がより顕著に増えています。ミッションクリティカルな「止められないシステム」を安全にクラウドへ移行するには、事前の準備、検証が極めて重要になることは、これまでも指摘してきました。アセスメントなどをしっかり実施し、基幹系システム本体だけでなく、連携する周辺システムバッチ処理などを含め、大幅な改修などの手間をかけずに移行が完了するのかを事前に十分検討する必要があります。さらに単に移行するだけでなく、ミッションクリティカルなシステムに求められる非機能要件も、移行後に想定通り機能しており、止められないシステムを安心して運用できる事をしっかりシミュレーションしておく必要もあるでしょう。

「Oracle Databaseを使っているミッションクリティカルなシステムでは、クラウドへの移行を検討した結果、移行先はやはりOCIにすべきとの判断に至るケースがたくさんあります」と言うのは、TISでアプリケーション実行基盤やデータベース事業の技術部門を統括している村松氏です。

「ベンダーとしてのOracleも、ミッションクリティカルな基幹系システムのクラウド移行が増えるであろうことを考慮し、それをサポートする機能、性能の拡充に力を入れている印象がある」と村松氏は続けます。むしろミッションクリティカルなシステムを安心してクラウドに動かせる事こそがOracle Cloudの最大の強みでありOracleのクラウド市場獲得戦略になっているのでしょう。
実際、Oracleでは、次世代クラウド Oracle Cloud Infrastructureと言われる第二世代のOCIを、ミッションクリティカルなニーズに対応すべく、一から作り直した上リリースしています。AWSやAzureなどの先行するパブリッククラウドサービスから出遅れた分、先陣の抱えていた課題を考慮してアーキテクチャを見直し、最新技術を使ってゼロベースでクラウドインフラを作り直したのです。その結果、ミッションクリティカルな大規模システムで求められるIOPSやネットワーク性能を提供する事が可能となり、セキュリティ機能を通常設定で利用する事により、高性能と高い信頼性および可用性を両立するクラウドインフラ環境を実現しました。

「必要なセキュリティ機能が標準で提供され、それが無償または安価で利用可能になっています。その上でRACによる高可用性構成がとれ、Data Guardで災害対策構成もとれる。オンプレミスで既に実績あるミッションクリティカルシステム向けの非機能要件を満たす機能が、最初から利用できるOCIなら基幹系システムも安心して移行できるのは確かです」と、TISでDBエンジニアリング/コンサルタントの立場としてクラウド化の診断や実際の移行や運用を15年に亘って手掛けてきたこの道のスペシャリストである貴志氏は言います。

基幹系システムで求められる運用管理のユーザーによる独自コントロールの実現

オンプレミスの基幹系システムは、現状では企業のIT部門が多くの手間とコストをかけ運用しています。そのためクラウド化により、維持コストをかけずに安全、安心に運用できるようにしたいと考えているはずです。

もちろんクラウド上のフルマネージドのサービスに移行できれば、運用管理の手間からIT部門は解放されます。とはいえミッションクリティカルなシステムでは、運用管理のコントロールを全てクラウドベンダーに任せてしまうということがなかなかできないのが現実です。

フルマネージドのサービスを利用するとインフラの運用管理をクラウドベンダーに全て任せられるのは事実ですが、パッチ当てやOS、ミドルウェアのバージョンアップタイミングなども全てクラウドベンダーに任せることとなり、ユーザー側の都合は関係なく強制的な更新が行われてしまいます。対してOracle Cloudでは多彩なサービスを用意しており、サービスによって運用管理のレベルをどこまでベンダーに任せるかを選べるようになっているのです。

たとえばデータベースであれば、Database Cloud Service、Exadata Cloud Service、Autonomous Databaseがあり、さらにCloud@Customerもあります。管理をできるだけベンダーに任せたければAutonomous Databaseを選択する、ある程度自分たちでコントロールしたければExadata Cloud Serviceを選択するなど、多様な選択肢で自由度を高めることで、独自の運用管理をしたい基幹系システムのニーズに、柔軟に応えることができるわけです。

Oracle自身も、既存のオンプレミスのクラウド化ではフルマネージドだけではなく、顧客自身で運用管理のコントロールができる「カスタマーマネージド」が求められており、そのようなサービス開発を意識して行っていると言っています。

ミッションクリティカルシステムのクラウド移行では、移行後の運用監視を含めトータルな提案が可能です

ミッションクリティカルな“止められないシステム”のクラウド移行では、ノンストップでのデータ移行や、高度な信頼性と可用性の構成が移行後にもしっかりと確保できるかなどが重要な要件となります。TISではクラウド上での高可用性の構築などについて、すでに用意されたガイドラインをもとに顧客としっかりディスカッションを行い、アセスメントや検証を経た上で実際の移行作業に臨むようにしているそうです。

「基幹系でもそうでないシステムでも移行アセスメントからの一連の流れはそう大きく変わりません。しかし、ミッションクリティカルなシステムの場合は、同じアセスメントの中でもしっかりと漏れなく要件を確認することが重要です」と村松氏は繰り返し指摘します。

「弊社では、移行のための検証環境としてExadataやDatabase Applianceなどの実機、さらにOracle Cloudの環境としてExadata Cloud Serviceなども用意しています。私たちは顧客企業の環境と同じものを使って検証できるので、ミッションクリティカルで高度な要件の検証も、確実に行えます。

その上で移行作業だけでなく、移行後の運用についても事前にしっかり検討し、検証する事が可能です」と貴志氏も言っていました。ミッションクリティカルなシステムでは、クラウド環境での24時間365日の運用監視体制をいかに作るかが鍵となります。クラウドベンダーが担う部分とユーザーが自分たちで責任を持つ部分とを明確化し、基本的にリモートのオペレーションとなる事を踏まえた運用監視体制を構築する必要があるのです。

TISではグループ会社を含めた体制で24時間365日の運用監視対応の実績があり、また、データセンター事業者としての高度な運用ノウハウ、さらに金融業向けの案件を多数こなしてきたことによる高いレベルのセキュリティを担保する知識や経験もあります。「移行から移行後の運用監視まで一貫した提案ができる。」「TISのデータセンターのセキュリティレベルは、顧客からは厳しすぎるのではと言われることすらあります。」と貴志氏、村松氏は自信を見せていました。

OCIだけが、ミッションクリティカルな基幹系システムのクラウド化の選択肢ではないでしょう。とはいえ、既存のオンプレミスの基幹系システム上でOracle Databaseが使われており高信頼性、高可用性を求めた非機能要件が作り込まれていれば、やはりOCIがリフト先の最有力候補になります。多彩な選択肢でカスタマーマネージドを実現し、ミッションクリティカルな要件を満たすためにゼロから作り直したOCIの存在があることで、今後のミッションクリティカルシステムのクラウド移行において、TISではOCIを提案するケースが増えることになりそうです。

※Oracle、Java及びMySQLは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

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更新日時:2023年1月6日 13時28分