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ヘルスケア事業における意味のある健康指標とは?

2021/08/05

人生100年時代において、健康寿命の延伸に向けたヘルスケア事業の取り組みが活発化しています。それに伴い、様々な健康指標が活用されるようになりました。ヘルスケア事業において、どのような健康指標が活用されているのでしょうか。また、生活者にとって本当に意味のある健康指標の活用ができているのでしょうか。本ブログでは、生活者が何を求めているのかを紐解きながら、生活者にとって意味のある健康指標について解説していきます。

1.ヘルスケア事業で活用されている健康指標とその定義

健康の維持・増進を目指すヘルスケア事業において、どのような健康指標が活用されているのでしょうか。様々な健康指標について解説していきます。

<歩数>
スマートフォンで簡単に測定できるようになった歩数は、様々なヘルスケアアプリで活用されている指標です。歩数を測ることで、身体活動量を推定することができます。平成25年から始まった国民健康づくり運動「健康日本21(二次)」の中においても、20~64歳の成人は男性9,000歩/日、女性8,500歩/日歩くことが目標値として掲げられています。但し、歩く姿勢や速度、歩幅などによって使われる筋肉が変わります。それに伴い、エネルギー消費量も変わってくるため、各人の歩き方を踏まえた上で歩数を評価することが大切です。

<BMI(Body Mass Index)>
「体重(kg)÷身長(m)の二乗」で算出される、肥満度を表す指標です。肥満度の基準は国によって異なりますが、計算式は各国共通で使われています。わが国では、BMI25以上が「肥満」と分類され、生活習慣病のリスクが高まるといわれています。しかし、この指標には体脂肪や筋肉の量が反映されていないため、BMIのみで健康を評価することはできません。また、BMIが低い「やせ」の場合に死亡リスクが高まるという研究結果も出ていることから、指標の解釈に注意が必要です。

<心拍変動>
ストレス指標として活用されることが多い心拍変動は、自律神経活動を推測できる指標といわれています。ヒトの内臓の働きを制御している自律神経には、活発な働きを司る交感神経と、働きを抑制する副交感神経があります。これらの神経がバランスを保ちながら、様々な臓器の働きを調整しています。ヒトが長期的にストレスを受け続けると、これら自律神経のバランスが崩れ、臓器の働きにも影響を及ぼすといわれています。日常的に測定を続けることで、その傾向からストレス負荷を把握すること大切だといえます。

このように、それぞれの健康指標によって定義は異なります。各指標には一長一短あるため、その定義や特徴を踏まえた上で活用していくことが大切です。

2.生活者にとっての意味① 生活者は本当に健康になりたいのか?

我が国では、日本再興戦略や健康・医療戦略において、「健康寿命の延伸」が掲げられ、様々な取り組みが推進されています。健康寿命の延伸によって、医療費・介護費の削減や、医療・ヘルスケア産業の活性化、労働人口の確保などの経済的効果が期待されています。
一方で、厚生労働省が発表した「健康意識に関する調査(平成26年)」では、「病気にならないように気を付けているが、特に何かやっているわけではない」と回答した人が32.5%を占めています。その理由として、「何をどのようにやったらよいかわからない」「忙しくて時間がない」と回答した人が約36%を占めていました。
さらに、スポーツ庁が実施した「スポーツの実施状況等に関する世論調査(2020年)」において、運動・スポーツに関して、「大切」「まあ大切」と回答した生活者が74.9%を占めているにもかかわらず、運動・スポーツの実施頻度に満足している生活者は、わずか17.5%という結果が出ています。

以上の結果より、生活者は健康の重要性を認識していながらも、それを実行できていないという課題が見えてきます。

3.生活者にとっての意味② 生活者は何を知りたいのか?

ヘルスケア事業で健康指標を活用する狙いとしては、生活者の健康度合いを見える化し、より良い生活習慣を促していくことだといえます。しかし、健康指標を使って健康の見える化を行うことは、生活者にとってどれほど意味があることなのでしょうか。
「スポーツの実施状況等に関する世論調査(2020年)」では、運動・スポーツする頻度を増やせない理由として、「仕事や家事が忙しいから」という回答が最も多く、次いで「面倒くさいから」という回答が続いています。これらの回答を踏まえると、生活者に健康指標を示すのみでは忙しさや面倒くささを解消することは難しいと容易に想像できます。

例えば、ご自身が健康診断結果を受け取った際のことを想像してみてください。多くの方が、一つ一つの検査値よりも、「要再検査」の項目があるかどうかをまず知りたいと思うのではないのでしょうか。その理由として、ご自身が何か行動する(再検査する)必要があるのかどうかをはやく判断したい、という思いが根底にあることが考えられます。つまり、生活者は健康指標を見た際に、次にどのような行動をとれば良いかを知りたいのではないでしょうか。

4.へルスケア事業 生活者にとって意味のある健康指標とは

本ブログでは、ヘルスケア事業において活用されることが多い、歩数、BMI、心拍変動という健康指標をご紹介しました。IT技術の進歩によって健康に関するデータを収集・解析することが容易になったことで、さまざまなデータを生活者へ示すことができるようになりました。ここまでお読みいただいた皆さんであればお分かりかと思いますが、高い技術力で詳細なデータを収集・示したところで、生活者の行動が変らなくては意味がありません。例えば、歩数であれば単に歩数を集計するのみではなく、その増加率を評価する、身体の状態の変化を評価するなどして、歩くことによる効果が出ているのか否かを示すことも必要です。また改善すべきポイントを伝えることで、「何をどのようにやったらよいかわからない」生活者に対して意味のある活用につなげることができると考えられます。

ヘルスケア事業を通じた健康寿命の延伸という目的を達成するためには、健康増進につながる生活習慣に応じた指標を選択し、生活者の健康状態を行動の成果として示すことが求められます。したがって、ヘルスケア事業において活用しているデータや健康指標は、生活者に取るべき行動の気付きやその後押しになっているのか、という問いを持ち続けることが重要になってくるのではないでしょうか。

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<参照元URL>
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000052548.html
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/chousa04/sports/1402342.htm

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更新日時:2023年1月6日 13時35分