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ヘルスケア事業を支えるシステムの基本的な構成

2022/3/10

日本の総人口に占める高齢化率は28.8%(令和3年版高齢社会白書)となっており、日本は世界でも圧倒的に高齢化が進んだ国となっています。日本の社会保障費の増加は毎年右肩上がりとなっており、医療費・介護費の抑制が急務となっています。このような背景から、従来型の医療や介護のサービスに加え、保険外のヘルスケアサービスへの期待が高まっています。ヘルスケアサービスは私たちの生体情報を収集するウェアラブルデバイスや、食事管理や運動管理をするためのスマートフォンのアプリなど私たちの日常に溢れています。どのヘルスケアサービスもサービスの内容は異なりますが、基本的なシステムの構成は似通った作りとなっています。そのため、このようなシステムの共通的な概念を理解する事が、ヘルスケアサービスと連携したシステム開発をする際や、新たにヘルスケアサービスを創出する際に役立つと思います。本サイトでは、ヘルスケア事業を支えるシステムに共通する基本的な概念について解説します。

1.ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴①一次サービス

ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴の一点目は「一次サービス」です。「一次サービス」は私たちのような生活者や民間事業者との接点となるサービスを指します。(本記事では便宜上、生活者向けのサービスとして解説をします。)

私たち生活者の健康状態を大別すると「健康」「未病」「病気」「介護」の4つの状態に分類できます。今回の記事でのヘルスケア事業とは、「病気(医療保険)」や「介護(介護保険)」の範疇ではなく、公的保険外といわれる「健康」「未病」領域のビジネスとしています。私が常に携帯しているスマートフォンにインストールされているアプリから、「健康」「未病」領域におけるヘルスケアサービスの一例をご紹介します。

  • 歩数や消費カロリー、睡眠時間、心拍などのライフログを記録するウェアラブルデバイス、及び健康管理アプリ
  • 食事の記録や記録されたデータを踏まえて食事改善の提案をするアプリ
  • お薬手帳アプリ
  • 検査キットで採取した唾液を分析した遺伝子検査の結果をレポートするアプリ
  • 健康診断の結果をレポートするアプリ

上記を見てご理解いただけるように、各一次サービスが私たち生活者との接点となる事で、身の回りのライフログを始めとした健康情報を収集し、活用する事で、生活者の健康管理を支援しています。

ヘルスケアサービスは世の中に数多く存在しますが、後述する「データプラットフォーム」や「二次サービス」の機能は持たず、「一次サービス」のみで完結しているサービスも多くあります。「一次サービス」は先述の通り、生活者との接点を持ちながら直接生活者へ価値を提供する部分であるため、ヘルスケア事業を支えるシステムには必須の機能であるといえます。

2.ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴②データプラットフォーム

ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴の二点目としては「データプラットフォーム」です。

先述の通り、生活者が「一次サービス」を利用する事で様々なデータが発生しますが、このようなデータを蓄積し、利活用できる形に加工するための基盤が「データプラットフォーム」です。「データプラットフォーム」は堅牢なデータセンターなどで高性能なサーバーによって運用される事もありますが、昨今はクラウドを利用する事例が増えてきています。スマートフォンアプリに閉じてデータを管理する「一次サービス」も存在しますし、生活者へ価値提供する事もできます。「データプラットフォーム」でデータを蓄積・加工する事で、データが利活用できるようになり、新たな付加価値の提供や、後述する「二次サービス」での利活用等、活用シーンの幅が広がる事に繋がります。

一般のシステムにおいても、データを扱う際には個人情報保護などの充分な配慮が必要ですが、ヘルスケアサービスのデータに関しては要配慮個人情報に該当するデータも多く、「データプラットフォーム」の構築においては各種ガイドラインやレギュレーションに準拠した環境を用意する必要があります。(ヘルスケアの領域では保険医療福祉領域のプライバシーマーク認定制度や厚生労働省・経済産業省・総務省が策定している3省2ガイドラインなどがありますが、これらについては別の記事で解説を致します。)

また、「一次サービス」の利用規約やプライバシーポリシーによって生活者に説明しているサービスの内容は、「データプラットフォーム」を検討する場合は特に注意が必要です。「一次サービス」以外の目的でデータを利活用するためには「オプトイン」によって明確に本人同意を得る配慮が必要です。

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3.ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴③二次サービス

ヘルスケア事業を支えるシステムの特徴の三点目としては「二次サービス」です。

「一次サービス」で収集した生活者の健康情報を「データプラットフォーム」に「オプトイン」によって蓄積・加工する事で、「一次サービス」以外でデータの利活用ができる状態となります。「一次サービス」で得たデータを「一次サービス」以外で利活用するサービスを「二次サービス」といいます。

「一次サービス」は私たちのような生活者向けのサービスであるため、BtoCまたはBtoBtoCのビジネスモデルである事も多いですが、「二次サービス」についてはデータを利活用して恩恵を享受する主体は民間事業者やアカデミアが中心となります。

データの活用シーンは多岐に渡りますが、よくあるユースケースとしては以下のような例が挙げられます。

  • 生活者を取り巻く健康情報を創薬や医薬品の副作用情報の収集に活かしたい(製薬)
  • 個人の健康状態を踏まえたパーソナライズしたサービスを提供したい(ヘルスケアサービサーや食品メーカーなど)
  • これまで把握する事ができなかった病気や介護リスクを鑑みた保険商品の提供をしたい(生命保険)
  • PHRを研究で活用する事で新たなエビデンス創出につなげたい(アカデミア)

上記のユースケースはいずれも、これまでブラックボックスであった部分がPHRを利活用する事で透明化され、新たなイノベーションに繋がる事を期待しています。

4.まとめ

本サイトでは、ヘルスケア事業を支えるシステムに共通する基本的な概念について解説しました。今回挙げた三点のポイントはヘルスケアサービスを立ち上げ、システムを構築する上で基本となる概念だと思います。
記事中でも触れた、「一次サービス」「データプラットフォーム」「二次サービス」を柔軟に構成できる環境を手に入れる事がヘルスケアサービス創出の近道となります。TISでは、豊富なヘルスケア領域に関するノウハウを活かして、スピード感をもった新サービス立上げをご支援する「ヘルスケアリファレンスアーキテクチャ導入サービス」をご提供しています。

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  • デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
  • ヘルスケア産業の概要
  • ヘルスケアサービスで考慮すべきポイント
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更新日時:2023年1月6日 13時29分