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ヘルスケア事業でよく使われる英語のご紹介

2021/08/05

ヘルスケア事業は、持続可能な社会の実現に向けてグローバルで取り組まれています。また、2020年のコロナ禍は世界レベルの課題であり、これに対処していく中で世界中の人々の意識、文化、制度に大きな変化をもたらしました※1。この変化の行き先を予測し、新しい時代に対応していく上で、ヘルスケア事業の新たな立ち上げや再定義を検討する機会が増加しました。最先端の国内外の事例や技術の活用方法の動向をおさえ事業に活かしていくために、ヘルスケア事業においてよく使われる英語のキーワードとその定義をご紹介します。

※1 https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/kenkyu_innovation/pdf/019_02_00.pdf

1.ヘルスケア事業 英語で健康とは?

健康とは何でしょうか?
Health is a state of complete physical, mental, and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity. ※2
上記は世界保健機関(WHO)憲章前文における健康の定義です。日本保健機関では次のように訳されています。「健康とは、病気(disease)ではないとか、弱っていない(infirmity)ということではなく、肉体的(Physical)にも、精神的(mental)にも、そして社会的(social)にも、すべてが 満たされた状態(well-being)にあること」※3
健康は抽象的な概念で、多様性が認められる社会においてヘルスケア事業を通じて人々の健康を願う道は非常に多岐にわたることがわかります。では健康をはかる方法は何かあるのでしょうか。
2015年9月25日第70回国連総会で、2030年までの人間、地球及び繁栄のための行動計画 が発表され、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs エスディージーズ)が採択されました。17の目標のうち保健医療分野の目標は3番です。
3.Ensure healthy lives and promote well-being for all at all age ※4
「あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉(well-being)を推進する」※5ただし健康やいのちにかかわる目標やターゲットは様々な分野と深く関連しており、日本WHO協会においても「健康と関連したSDGsの目標とターゲット」としてまとめられています。世界保健機関では毎年モニタリング白書※6が出されており、様々な健康指標(indicators)の統計情報から、各目標の達成状況を知ることができます。
このように、基本的な用語の英語の定義を参照する事で、ヘルスケア事業の検討において調査すべき情報を特定する為のキーワードを抽出する事がきます。

※2 https://www.who.int/about/governance/constitution
※3 https://japan-who.or.jp/about/who-what/charter/
※4 https://unstats.un.org/sdgs/report/2017/Goal-03/
※5 https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals/goal-3-good-health-and-well-being.html
※6 https://www.who.int/publications/i/item/9789240005105

2.ヘルスケア事業 英語でPHR(Personal Health Record)とは?

PHR(Personal Health Record パーソナルヘルスレコード)とは、「個人の健康状態や服薬履歴等を本人や家族が把握、日常生活改善や健康増進につなげるための仕組み(成長戦略フォローアップ(令和元年6月21日閣議決定)より)」※7です。ヘルスケア事業者が各個々人の健康に寄与しようと考えるとPHRに関わっていくことが重要になってきます。
制度や文化背景での違いはありますがPHRを英語で調べてみると、例えばアメリカ合衆国保健福祉省(HHS)では次のように定義しています。
There is currently no universal definition of a PHR, although several relatively similar definitions exist within the industry. In general, a PHR is an electronic record of an individual’s health information by which the individual controls access to the information and may have the ability to manage, track, and participate in his or her own health care. A PHR should not be confused with an electronic health record (EHR). An EHR is held and maintained by a health care provider and may contain all the information that once existed in a patient’s paper medical record, but in electronic form. ※8
PHRは個人が情報へのアクセスを制御でき(the individual controls access to the information)、個人が情報を管理、追跡、自分自身に提供される医療のために活用でき得る(may have the ability to manage, track, and participate in his or her own health care)仕組みであり、医療機関(health care provider)が保持・管理するカルテ情報であるEHR(Electronic Health Record エレクトロニックヘルスレコード)とは異なるとされています。後述する「民間PHR事業者による健診等情報の取扱いに関する基本的指針」においても、PHRは「電子記録として本人等が 正確に把握し、自身の健康増進等に活用することが期待される」※9とされており、PHRは個人が自分のために情報を利用できる仕組みであることが分かります。

※7 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/fu2019.pdf
※8 https://www.hhs.gov/sites/default/files/ocr/privacy/hipaa/understanding/special/healthit/phrs.pdf
※9 https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210423003/20210423003-1.pdf

3.ヘルスケア事業 英語で相互運用、標準とは?

ヘルスケア事業を行う場合にはどのような事に気をつけていけば良いのでしょうか?
2021年4月に、適切に民間PHRサービスが利活用されるための民間PHR事業者におけるルールを検討することを目的とした「民間PHR事業者による健診等情報の取扱いに関する基本的指針」及び「民間利活用作業班報告書」※10が公表されました。情報セキュリティ対策、個人情報の取り扱い、情報の保存及び管理に並び相互運用性の確保が求められています。相互運用性のフォーマット等に関しては、マイナポータル API(Application Programming Interface アプリケーションプログラミングインタフェース) から出力される項目及びフォーマットを基本とし、また、互換性の高い汎用的なデータファイル(例えば、 HL7CDA 等)とすることで、利用者が取り扱えるようにしなければならない、とされています※9
情報の相互運用性の確保は、情報の継続性などの観点から必要とされています※11。ヘルスケアで扱うデータの中には長期的に保持し参照していくべきものもあります。医療情報交換のための標準規約に則ることで、利用するサービスやその変遷に依らず継続的に利用出来ることが大切です。
現在ヘルスケアデータの相互運用性という点から国際的に注目を集めているのが、HL7 FHIR (エイチエルセブン ファイア)です。FHIRはHL7により開発された医療情報関連の標準規格です。
どのようなものかThe HL7 FHIR Foundationのホームページでの解説を以下引用します。
FHIR (Fast Health Interoperability Resources) is a standard for health care data exchange, published by HL7®.FHIR is an HL7 specification for Healthcare Interoperability.
The HL7 FHIR Foundation seeks to improve the interoperability of health data with a goal of improving the quality, efficiency, and effectiveness of healthcare. ※12
厚労省が医療情報交換のための実装しやすい新しい標準規格(Standard/ specification)として「HL7 FHIRに関する調査研究の報告書」をまとめています※13。その中でFHIRという名称にこめられた特徴が紹介されています。
Fast:普及しているWeb技術を採用し、実装面を重視した標準のため、 短期間でのサービス立上げが可能
Healthcare Interoperability:既存の医療情報システムの情報を活用した相互運用性(Interoperability)を確保できる (米国等でのデジタルヘルス政策の中核は、「相互運用性の推進」)
Resources:“リソース“と呼ばれる「データ交換の小さな論理的に独立した単位」及びそのAPI仕様等を定義」

※10 https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210423003/20210423003.html
※11 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000593129.pdf
※12 https://fhir.org/
※13 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10893.html

4.まとめ

ヘルスケア事業に関する情報収集を行う際によく使われている英語のなかで、キーワードとなる用語やそれを含む英語表現をご紹介しました。

異業種から新規にヘルスケア事業を立ち上げられる方を対象とした、業界の基本情報から、実際に事業検討する際に欠かせない考慮すべき点をまとめた入門ガイドブック「ヘルスケア事業を始めるためのDX入門ガイドブック~ヘルスケアサービス検討のポイントと関連する規制とは~」をご用意しました。
こちらをご覧いただくと下記のようなことが分かります。

  • デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
  • ヘルスケア産業の概要
  • ヘルスケアサービスで考慮すべきポイント
  • ヘルスケアサービスで考慮すべき2つの規制(ガイドライン、指針)

本ガイドブックが、ヘルスケア事業へチャレンジされる方の一助となりましたら幸いです。是非ダウンロード下さい。

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更新日時:2023年1月6日 13時35分