ヘルスケア事業が目指す、生活者の健康って何だろう?

2021/08/17
ヘルスケア事業が目指すのは生活者の健康です。そんなヘルスケア事業には、様々なアプローチが考えられます。バイタルデータである体温、体脂肪、血圧などを測定し、健康管理を促すこともその一つです。しかし、これらを測定するのみでは生活者を健康にするには不十分でしょう。ヘルスケア事業を推進するためには健康の本質を理解し、どの様な取り組みをすると生活者が健康になるかという基本を押さえることが重要です。
本ブログでは、ヘルスケア事業が目指す「健康」のこと、またどのようにしたら生活者が健康になるのかという、ヘルスケア事業における基本をご紹介します。
1.そもそも、健康ってなんだろう?
“健康ってなんだろう?” を考えた時、多くのひとは「病院に行かなくても済むこと」だと思われるのではないでしょうか。もともと健康への関心が高めのひとは「毎日を楽しく過ごせること」、「悩みがないこと」、「若くいられること」などを思いつかれるかも知れません。ひとによって健康に対する捉え方はさまざまです。
WHO(世界保健機関)の健康の定義では、「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」とされています。病気でなければ健康というわけではなく、心身ともに優れた状態であることを健康と呼んでいます。
つまり、健康とは、普通の状態よりも一歩進んだ健全な状態のことと言えそうです。
ヘルスケア事業では、この“普通の状態よりも一歩進んだ健全な状態”を提供することに意味がありそうです。
2.ヘルスケア事業で生活者を健康にするためには
健康のために何かを始めようと思った時、皆さんはどの様なことを思い浮かべるでしょうか。例えば運動が挙げられます。運動は筋肉を増やしたり、体温をあげて体脂肪を燃焼したりすることもできます。これらは全身の健康に大きな影響を与えます。
次に挙げられるのは食事です。美味しい食事は精神面にも良い影響を与えます。しかし、食べ過ぎてカロリーを多く摂り過ぎたり、逆に無理に体重を減らすダイエットで食事の量を減らしたりすると、健康に悪影響を及ぼすことがあります。また、塩分を摂り過ぎると血液中の水分が増えて高血が高くなることは一般的に知られています。
そして、運動や食事と同じぐらい重要なのが睡眠です。睡眠は自身の意思でコントロールすることが難しいため蔑ろにされがちですが、健康のために極めて重要な役割を果たしていることがわかってきています。
ヘルスケア事業では、生活者を健康にするために「運動」「食事」「睡眠」が健康に与える影響を正しく伝え、生活者が日々意識できるようにサポートすることが重要と言えるのではないでしょうか。

3.ヘルスケア事業で注目するべき健康寿命
日本における平均寿命は、年々延び続けています。内閣府の平成30年版高齢社会白書※1によれば、2016年における日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳となっています。2001年では男性が78.07歳、女性が84.93歳でしたので、ここ15年間で男性は2.91歳、女性は2.21歳長くなっています。
一方、2016年の健康寿命(日常生活を制限なく過ごせる年月のこと)は、男性が72.14歳、女性が74.79歳とのことで、この平均寿命と健康寿命を比較してみると、男性は8.84年、女性は12.35年も差があることになります。つまり、男女を平均すると、人は10年近く「健康ではない」状態で生きている、ということになります。この差は、2001年から2016年までの15年間全く縮まっていません。
日本ではこの健康寿命の延伸をめざし、厚生労働省が健康寿命延伸プラン※2を定めています。その中では、2040年までに健康寿命を男女ともに3年以上引き上げるという目標がかかげられています。
ヘルスケア事業では、どの程度この健康寿命の延伸に寄与できるのかという点に注目することも重要だと言えます。
4.まとめ
ヘルスケア事業を推進するにあたって、健康の捉え方に沿って押さえるべき基本についてご紹介してきました。前述したとおり、健康にはいくつかの捉え方があり、生活者の健康状態に応じて重要になる捉え方が決まります。よって、ヘルスケア事業では、生活者を健康にするための基本を押さえつつ、生活者と今の健康状態を確認した上で、個々人の状態に合ったサービスを提供していくことが求められるでしょう。
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<参照元URL>
※1 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/gaiyou/s1_2_2.html
※2 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000514142.pdf

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